顧客満足(CS)には
・あって当然といった本来のサービス以前のものであったり、その前提になるべき部分と、
・サービスの核心や社会から求められる本質的部分
とから構成されているように思う。どちらも、不十分なところがあると不満足の原因になるという点で共通している。
しかし、顧客にしてみれば前者はあって当然なので、それだけではCSを高めないし、向上させない。後者は、他と比較されやすく、評価されることでCSに直結するという点で異なる。
調剤事故(過誤)防止活動というものは、まさに前者だろう。だから調剤事故防止こそ薬局が果たすべき最大の課題だ、なんていう意見に出会うと、違和感を覚える。顧客満足に目が届いておらず、処方せん通りに調剤できたことで自己満足に陥っているようにも見えるのだ。
調剤では、顧客は服薬を安心して進められるべく、最大の効果を得るべく、薬局に対して服薬の安全管理を求め、安心して薬物治療を進められるための、専門家としての支援を期待する。副作用の早期発見や未然防止、重複投与の回避、飲み合わせの防止などにより、安心という価値を提供することを求めているのだ。
服薬管理をきめ細かく行っていくことで、薬識が向上すると共に体調管理もできるし、誤服用の防止にもつながる。当然、調剤事故防止にも寄与する。正しく服薬できていることの確認が、自動的に用法確認にもなるし、安全確保にもつながる。
単純に調剤事故をゼロにしようなどと言っているのは、それ自体は(そこだけとってみると)けっして間違ったことを言っているわけではないのであるが、自分の立場にフォーカスが向いており、患者さんの要望を外し、残念なことに事故防止にもいまひとつ効果的に作用しないのではないか。
ある程度の(基本的な)調剤事故対策はするにしても、そこから先は服薬管理を充実させることが、同時並行で調剤事故防止対策としても機能しているように思われる
・あって当然といった本来のサービス以前のものであったり、その前提になるべき部分と、
・サービスの核心や社会から求められる本質的部分
とから構成されているように思う。どちらも、不十分なところがあると不満足の原因になるという点で共通している。
しかし、顧客にしてみれば前者はあって当然なので、それだけではCSを高めないし、向上させない。後者は、他と比較されやすく、評価されることでCSに直結するという点で異なる。
調剤事故(過誤)防止活動というものは、まさに前者だろう。だから調剤事故防止こそ薬局が果たすべき最大の課題だ、なんていう意見に出会うと、違和感を覚える。顧客満足に目が届いておらず、処方せん通りに調剤できたことで自己満足に陥っているようにも見えるのだ。
調剤では、顧客は服薬を安心して進められるべく、最大の効果を得るべく、薬局に対して服薬の安全管理を求め、安心して薬物治療を進められるための、専門家としての支援を期待する。副作用の早期発見や未然防止、重複投与の回避、飲み合わせの防止などにより、安心という価値を提供することを求めているのだ。
服薬管理をきめ細かく行っていくことで、薬識が向上すると共に体調管理もできるし、誤服用の防止にもつながる。当然、調剤事故防止にも寄与する。正しく服薬できていることの確認が、自動的に用法確認にもなるし、安全確保にもつながる。
単純に調剤事故をゼロにしようなどと言っているのは、それ自体は(そこだけとってみると)けっして間違ったことを言っているわけではないのであるが、自分の立場にフォーカスが向いており、患者さんの要望を外し、残念なことに事故防止にもいまひとつ効果的に作用しないのではないか。
ある程度の(基本的な)調剤事故対策はするにしても、そこから先は服薬管理を充実させることが、同時並行で調剤事故防止対策としても機能しているように思われる
