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奈良桜井市の山深く入ったところに、ツチアケビ:土木通(ラン科ツチアケビ属)の株があちこちにあり、黄褐色の花をつけていました。
葉緑素を持たない腐生植物で、果実の色や形がアケビに似ていることからツチアケビの名があり、同様理由でヤマノカミノシャクジョウ:山の神の錫杖の名もあります。
10月ころ熟す果実は色も形もウインナソーセージにそっくりでよく知られていますが(07年10月17日記事)、花をじっくり見たのは今回が初めてでした。
ツチアケビの花は長さ1.5~2cmで、唇弁は黄色、肉質、内面は黄色でとさか状の隆起線があり、両側は内側に巻きます。中央の丸いずい柱の先には赤い葯も見えます。
異様な色と形のツチアケビも、花だけをアップで見ると、ランの花そのものです。これを見ているとツチアケビがラン科だということがすごく納得できました。