新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ウンコウソウ:芸香草ヘンルーダ(変な名前も漢字で見れば)

2009-06-27 07:08:49 | 植物観察1日1題

近所の養護施設の庭先に黄色い花をつけていたのがウンコウソウ:芸香草:ヘンルーダ(ミカン科ヘンルーダ属)です。
この草の名前(和名)を耳で聞いたときは何かの間違いではないかと思いましたが、ウンコではなく“芸香草”と書くのだと知り、忘れ難い名前となりました。
地中海、ヨーロッパ南部原産で、ヨーロッパでは古くは魔よけや興奮剤に、また眼精疲労、頭痛腰痛、湿疹薬として、また料理、殺虫などに利用される利用価値の高いハーブでした。
属名のRutaはギリシャ語に由来し"自由にする、くつろがせる“の意味があるといいます。
ミケランジェロやダ・ヴィンチも目の薬として愛用し、眼精疲労から来る頭痛を和らげていたという話も伝わっています。
しかし最近ではこの草の毒性や過敏症が指摘されて以前ほど利用されなくなったといいます。
となると、この施設のウンコウソウ、花もさほどでもないのに、何のために植えられていたのか少し不思議でした。