新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ヒヨクソウ:比翼草(睦まじく対で咲く)

2009-06-26 05:54:13 | 植物観察1日1題

谷沿いの道を歩いていて、連れの友人が、刈りとられた道の端に、かろうじて谷側に残ったヒヨクソウ:比翼草(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)を目ざとく見つけて知らせてくれました。
山地の日当たりのよい草地などに生える多年草で、茎や葉、花柄などに白い軟毛があり、6~7月、対生する葉の付け根から1個ずつ細長い花序をのばし、この対になった花序が目立つので比翼草の名があります。花は淡紫色で、直径約8mm、名前の割には慎ましやかな花です。
比翼は、互いに翼を並べる2羽の鳥のことで、和服の世界でも比翼仕立や比翼紋などでおなじみです。
この言葉、元をたどれば、ご存知、白居易の長恨歌の末尾部分「天に在りては願わくは作らん比翼の鳥 地に在りては願わくは為らん連理の枝」のいわゆる「連理比翼」から来ており、夫婦または男女の深く睦ましい契りのたとえとなっています。
一方の連理には小葉が対生するレンリソウ(マメ科)があります。