新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ジンチョウゲ:沈丁花(香りのもとを尋ねて)

2006-03-29 06:59:26 | 植物観察1日1題
春、どこからか強い花の香りが流れてくると、探しあてた香りの源が、思わぬ遠いところだったりして驚ことがよくあります。
ジンチョウゲ:沈丁花(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)は、秋のモクセイと並んで花の香りが高いことでは双璧です。
中国原産、日本には室町時代には庭などに植えられていた常緑低木です。葉は互生し長さ5~10cmの倒披針形です。早春、前年の枝先に頭状に固まって開き強い香りがします。
外側が紅紫色、内側が白の筒状の花びらに見えるのは萼で、本物の花びらは退化しています。雌雄異株ですが、日本ではほとんどが雄株で結実しません。園芸化されて挿し芽で殖やされるのでこれでも不自由はなく、白花や斑入り葉の園芸種があります。
和名の沈丁花は沈香と丁子の花の香りを合せもつ、また香りは沈香で、花は丁子に似るからの2説があります。別名に瑞香、輪丁花があります。