新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

セリバオウレン:芹葉黄連(黄色い根は薬) 

2006-03-19 07:28:29 | 植物観察1日1題
セツブンソウやアズマイチゲに囲まれてセリバオウレン:芹葉黄連(キンポウゲ科オウレン属)も咲いています。
山の樹下に生える常緑の多年草で、葉はすべて根生、なかほどに多裂した3出羽状複葉で多数の小葉があります。春高さ7cmくらいの花茎を出し、茎上に柄のある径1cmほどの白い小花2-3個を開きます。白い花弁に見えるのは萼片で、花弁はへら形で小さく、雄花には雄蘂が多数、雌花には数個の心皮があります。
名前のもととなった中国の黄連とは別物だそうですが、同じように多肉の根茎は黄色く肥厚しており、やはり重要な薬用植物として、古くから胃腸薬などに用いられています。
この5日間篠山の早春の花をご紹介してきました。みんな春の雪の中で一段と輝いて見えました。
幹線道路にごく近い民家の裏に、珍しい植物が競うように咲くこの一帯は、いまどき貴重な存在です。これも地元住民による地道な保全努力あってこそと感謝しつつ別れを告げました。
(後日、この写真は2回3出複葉のセリバオウレンではなく3出複葉に見えるからオウレン(キクバオウレン)ではないかとのご指摘をいただきました。セリバはキクバの変種で両者は葉で区別しますが、写真では明確には出ていませんでした)