新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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キクザキイチゲ:菊咲一華(篠山に咲くイチゲ三兄弟)

2006-03-18 07:04:43 | 植物観察1日1題
茎の先に菊に似た花が1個つくことから名があるキクザキイチゲ:菊咲一華(キンポウゲ科アネモネ属)は、いまシリーズで紹介している何種類かのスプリングエフェメラルと同じ生育環境に育つ多年草で、高さ10~30cm、茎には3出複葉が3個輪生し、小葉は羽状に深く切れ込みます。早春茎の先に直径3cmほどの淡紫色ときに白い花を1個上向きにつけます。この花も花弁と見えるのは8~13個の萼片で、花弁はありません。
ある本に、キクザキイチゲは近畿以北のもので、一昨日のユキワリイチゲは近畿以西とありましたが、ここ篠山では両者を同じ場所で見ることができます。
これらのイチゲは、牧野図鑑ではアネモネ属となっていますが、別の本ではイチイリンソウ属としているのもあります。
このアネモネの仲間は日が当たると花を開きます。雪空のこの日はこのキクザキイチゲも花びらを閉じてうつむいたままでした。