新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ハナノキ:花の木(花も美しい楓)

2006-03-27 07:05:54 | 植物観察1日1題
公園になにやら赤っぽくなった高木があります。
早春、葉が開く前に紅色の花をつけてよく目立つところからこの名がついたハナノキ:花の木(カエデ科カエデ属)です。いわゆる隔離分布をしている木で、愛知、岐阜、長野などのごく限られた山間湿地に飛びとびに群生地がありますが、移植すればどこでも順調に成育するなど適応性もあるようで、今では各地の公園や街路樹に結構使われています。
花期は4月、前年伸びた枝に紅色の花が3~6個ずつ束になって咲きます。雌雄異株で、雄花の雄蕊は普通5個で花の外に突き出し、雌花の雄蕊はごく短く、先が2裂した花柱が目立ちます。
名前ほどの華やかさがありませんが、カエデの仲間としては花が綺麗ということでしょう。
秋に鮮やかに紅葉する葉は、先端が浅く3裂しトウカエデに似ていますが、ふちに不ぞろいな鋸歯があります。樹形もトウカエデのように立ち上がらず上部で横広がりになるので区別できます。
ハナカエデの別名もあり、愛知県の県木になっています。