新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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キリ:桐(下駄になるとも尊い木)

2006-03-04 07:23:25 | 植物観察1日1題
木を伐れば早く成長するのでキリの名がついたというキリ:桐(ゴマノハグサ科キリ属)は、材が柔らかで軽く湿気を吸わず、摩滅に強いので箪笥、琴、さらには下駄などに広く使われています。
中国では桐の木に鳳凰が留まると聖帝が現れる瑞兆とされていましたし、わが国でも古くから桐は皇室の御紋章でした。豊太閤もときの帝から太閤桐といわれる桐の紋を許されているなど、桐は尊ばれる木なのです。枕草紙でも“異木どもと等しういうべからず いみじうこそめでたけれ”いっています。
秋、他の木に先立って大きい葉を散らすことから、“桐一葉落ちて天下の秋を知る”(淮南子)などネガチヴないわれ方もありますが、その大きい葉痕と冬芽はさすがに堂々として立派です。