新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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アセビ:馬酔木(守るも攻めるも)

2006-03-22 07:10:26 | 植物観察1日1題
アセビの白い壷型の花が咲き始めました。アセビ:馬酔木(ツツジ科アセビ属)は、この葉を馬が食べると酔ったようになるというのでこの字が充てられた有毒植物です。
山地に生える常緑の低木で庭木としても用いられます。大きなもので5mくらい、普通は2mくらいの高さになります。
毒の正体は、アセボトキシンという神経毒で、この木が食害昆虫や草食動物から身を守る防衛手段です。
これが見事に成功しているのが奈良公園のアセビで、鹿に食べられないので大いに生え茂っています。人間もこれを利用して殺虫薬として用いていますが、この毒を処理する能力を備えた虫もいるそうで驚きです。
ブランデーグラスを吊り下げたような花は普通白ですが桃色などもあり、蕚の色も緑や赤など変化があります。花は下向きに咲きますが、果実は上向きになって熟します。