新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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アオキ:青木(青い葉に紅色の実) 

2006-03-24 06:57:31 | 植物観察1日1題
日本原産のアオキ:青木(ミズキ科アオキ属)は、光沢ある常緑の葉と美しい赤い実で世界中で栽培されています。欧州へは当初、雌株だけが渡ったため結実しないので、プラントハンターのフォーチュン氏がわざわざ雄株を探してイギリス軍艦に乗って来日し、雄株を持ち帰ったのが渡欧約80年後、桜田門外の変の半年後だったという話が残っています。
以前、パリの吉兆とかいわれるレストランへ行ったとき、店先の植え込みが青木だったのが印象に残っています。海外では、本家の日本より大事にされているようです。
山地の樹林下に生える常緑低木で、雌雄異株、高さ3mほどになる代表的な陰樹です。花は三~5月に咲き、秋長さ2cmほどの楕円形の真っ赤な実をつけます
大きい実は大柄なヒヨドリがよく食べるそうですが、大きな種にはたっぷりの栄養が入っていて、落ち葉の層をつきぬけて育つのに役立っているといいます。