新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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スハマソウ:州浜草(二つの雪割草)

2006-03-26 07:07:46 | 植物観察1日1題
高槻市北部神峰山の森でスハマソウ:州浜草(キンポウゲ科ユキワリソウ属)が咲いています。
本州の山地の樹陰などにはえる多年草です。葉は根生し束生、冬も枯れません。
早春、古い葉の間に2~3花をはじめ点頭し、後に上向きに開きます。花の径1~1.5cmで花弁はなく、6~9個の萼片が花弁状になっていて、白色時には紅色か紫色を帯びます。
葉の形が丸みを帯びていて島台の州浜に似ているとしてスハマソウの名があります。
園芸店で様々な色合いや模様の苗が売られていて愛好者も多いこの草は、一般にユキワリソウ:雪割草の名で親しまれています。
同じようにユキワリソウと呼ばれるのに葉の先がとがっているミスミソウ:三角草があります。
本によっては、スハマソウの葉の先が尖ったものをミスミソウと呼ぶ、スハマソウはミスミソウの一変種である、この二つは同じものと考えてよいなど諸説あります。牧野図鑑では、スハマソウ、ミスミソウとあり別名をいずれもユキワリソウとしています。
この神峰山の森は、もともと自然園として人工のものですが、事情があって最近は少し荒れていて、スハマソウも所どころに消え残っているという感じです。でもそれがかえって自然の姿に近く見えて好ましい気がしました。