酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

ビッグイシュー・販売場所の悩み

2009-11-03 19:46:09 | Weblog
ビッグイシューという雑誌があります。
40ページに満たない薄い雑誌ですが、販売者はホームレス(または、それに近い状態の人)です。
毎月1日と15日発売で300円、300円のうち160円が販売者の収入になります。

最初は寄付感覚で買っていたのですが、そのうち読むのも楽しみになってきて、今では毎号買っています。
私が買うのは某駅、お気に入りの販売員さんがいるからです。
普段は行かない駅なので、買い物に言った時などに寄るようにしています。

その販売員さんは年配の人なんですが、最近姿が見えなくて心配していました。
別の人が販売していたので話を聞くと、どうも病気らしいとのことでした。

先日、その販売員さんが戻ってきました。
病気だったんですか?、と聞いたら、販売場所のことでもめていたそうです。

その人は、もう3年ぐらい前からそこで販売していました。
路上販売ですが正式な許可は下りなくて黙認状態だったそうです。
まあ公道上ですから警察も許可は出せないでしょう。
許可したら他の露天商はどうするの、ってことになりますから。

その暗黙の了解は、新任の警察官がぶち破ったそうです。
真面目なのか空気読めないのか、その警察官は販売の中止を命令してきたそうです。
困った販売員さんはビッグイシューの事務所の人などに相談したそうですが、警察としては許可はできないし、法的には新任警官が言っていることが正解。

ということで、しばらくは様子を見ようということで、その場所での販売を中止したり別の販売員で売ってみたりしていたそうです。
で、そろそろ戻っても良いんじゃないかということで、私の贔屓の販売員さんが戻って来たという訳です。

うーん。
ビッグイシューの大きな不安点・問題点ですね。

ビッグイシューのキモは、この販売員制度だと思うんです。
既存のルートや通販などで雑誌を売って、その売り上げをホームレス支援にまわすような従来型では、お金が動くだけです。
そうではなくて販売員さんが直接売ることによって、販売員さんは働く喜びや辛さを実感でき、買う我々もホームレス問題をより身近な問題として実感できます。
もちろんお金や食べ物の支援も必要ですが、やっぱり最後は仕事です。
(働けない人の支援はまた別の形が必要でしょうけど)

販売場所の確保は難しい問題だけど、あまり杓子定規にせず、あうんの呼吸でなんとかうまくやって欲しいです。

ちなみに、最初の仕入れは10冊(3000円分)をタダで販売員さんにあげて、次からはその売り上げを仕入れにまわすシステムですので、無一文から始められます。
おそらく一冊160円の収入ではなかなか自立には届かないのが現状だと思います。
それでも、一時的な寄付よりは進化したシステムだと思いませんか?。
コメント
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