<13番札所 石光山 石山寺 (いしやまでら)>
琵琶湖に注ごうとしている瀬田川のほとり。
1200年前、聖武天皇の勅願により良弁僧正によって開基されたものだ。
良弁僧正は奈良東大寺の創建者。東大寺の建築資材は琵琶湖周辺の山から切り出されたとき、この石山の地から奈良に運ばれたとか。
36000坪の境内には、日本唯一の巨大な天然記念物、世界的にも珍しい「硅灰石(けいかいせき)」があり、境内一帯がこの石の上にあり、国宝の蓮如堂、本堂、多宝塔が奈良、平安、鎌倉時代からの文化財が鎮座している。
国宝の本堂には、聖徳太子伝の秘仏「如意輪観世音菩薩」をはじめ、紫式部が「源氏物語」を執筆した「源氏の間」がある。
仁王像が出迎える東大門。
本堂には「如意輪観世音菩薩」が・・。
境内のカエデは美しい。
硅灰石の上には「多宝塔(国宝)」がある。この多宝塔には大日如来坐像がある。次回開扉は2024年である。
硅灰石とは、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のために変質したものだ。これが石山寺の「石山」の起こりとなったのです。
本堂から見下ろすと、カエデの緑色が綺麗だ。
この日は、小学生の課外学習とかで、高学年の一団が本堂をはじめ、境内のいたるところで、メモを取っていた。
東大門前の駐車場となる一角は、土産物店、食堂が軒を連ねている。琵琶湖・瀬田川の「志じみめし」が名物なのかノボリがはためいていた。
次の「園城寺(三井寺)」に急ごう!