スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

天橋立の景観を望む

2007-06-07 10:30:32 | 西国三十三箇所めぐり

<28番札所  成相山 成相寺(なりあいさん なりあいじ)>


場所:京都府宮津市成相寺339

開基は、慶雲元年(704年)真応上人。
本尊は「聖観世音菩薩」。

この成相寺の由来は、真応上人がこの地で修行中、食べ物はなくなり餓死寸前。そこに一頭の傷ついた鹿。命には代えられず、その鹿の肉を煮て食べた。ところがこの肉は本尊の腿の木片であることに気付き、観世音菩薩が身代わりになって助けてくれたことを知った。

上人は喜び、木片を観世音菩薩の腿につけると像は元通りになったという。仏像が元通りに「成り合った」ので、「成合寺」、さらに転じて「成相寺」になったとか。


本尊は「聖観世音菩薩」。美人になれる観音様。美人観音の由来は御伽草子梵天国に詳しく書かれているという。


本堂内の納経所の上に掲げられた左甚五郎作といわれる「真向(まむき)の龍」。こちらを睨んでいるようで・・・。


本堂内に置かれていた「五鈷杵(ごこしょ)」。これを撫ぜると諸悪運を防ぐという。


この 「五重塔」は、山門から本堂までの参道左側(バス停前)の広場に建てられている。「平成五重塔」とも呼ばれている。もともと本堂もこの塔ももっと上にあったらしいが、1400年(応永7年)の山崩れで現在の地に移されたとか。


参道の途中に「撞(つ)かずの鐘」がある。
慶長14年(1609年)、新しい鐘を鋳造する時、誤って子供を坩堝(るつぼ)の中に落としてしまった。出来上がった鐘をつくと、子供の泣き声、母を呼ぶ悲しい声が聞こえるという。あまりの哀れさに子供の成仏を願って、以後、一切この鐘をつくのを止めたという。



本堂の前に置かれている鉄製の円筒形の「鉄湯船」。
かつて成相寺の湯屋で湯船(湯を沸かすのみ)として使用されていたものとか。
後には、薬湯を沸かし、怪我や病気の人を治療するためにも用いられたともいわれている。



日本三景の一つ「天橋立」。この成相山の頂上にある展望台から望むことができる。 


能登半島及び北アルプス白山を見ることができる。

5 コメント

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Unknown (のび太)
2007-06-07 12:19:50
成相山は、相当、高い山なのでしょうネ。 眼下に日本三景「天橋立」が見える・・・のび太は、2 年間、仙台市内で勤務したことがあるため、松 島(宮城)は何回か訪れたことがあるのですが、それ以外の二景を見たことが無いのです。
天橋立は、我家のDoramiによると歩いて渡れるとか・・・。
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Unknown (なりちゃんじいじ)
2007-06-07 19:35:40
このお寺は一昨年訪れ、ご開帳の年でした。天橋立は2回訪れ、成相寺も、天橋立の歩きも2回。股のぞき、甚五郎も思い出しました。由緒はすっかり忘れてしまいました。日本三景を全部見たのは私だけのようですね。松島は3回ほど、安芸の宮島も3回ほど、ただ行っただけですけど、景色は覚えております
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Unknown (ヒキノ)
2007-06-07 19:41:49
天の橋立て・・・絶景です。分かりました、お寺周りって昔の観光会社のツアー企画みたいなものじゃないかと。いろんな土地でお寺様に参拝して宿泊して観光地を眺めて。いまは車ですからお寺様に賽銭が入りますがほとんど日帰りですね。
それにしてもタフですね。
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Unknown (aiai)
2007-06-07 22:56:53
天橋立といい、北アルプスといい絶景ですね。このようなところに立地するお寺を巡礼されて心が癒されますね。天橋立はまだ一度も訪ねたことがないのですが、もし行く機会があれば、この成相寺に寄らさせて頂きたいと思います。
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Unknown (山法師)
2007-06-08 22:21:42
日本三景、「安芸の宮島」は一度、塩釜の「松島」も一度、京都府の「天橋立」は3度行きました。笠松公園はゴンドラに乗り、「又覗き」逆さに見ると何処でも綺麗に見えます? 私のカメラの(大判)ファインダーも逆さに見えるので綺麗! 錯覚すぐにシャッターを! 最後の写真の後ろの山、(背の方)滋賀県と県境の山、三国山~赤坂山縦走すると、三方五湖から若狭湾が見えます。山頂からの若狭湾も綺麗ですよ! それにしても、ハードに動かれていますね? これからも道中、気を付けて下さいませ。
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