いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

花ドロボー!にやられた!

2009年05月08日 19時09分14秒 | 兎に角書きたいの!
 今日勤めから帰宅し妻がカレーパンをどうぞと差し出した。まだあたたかくテレビを見ながらパンを味わった。そのうち妻は外に出て鉢花などを見ながら手入れをしていた。

 ガラス戸をトントンと叩くので表に出てみた。妻が「花が無い!」と叫ぶ。丹精を込め鉢に寄せ植えし見ごろになったので道路から見える場所にその鉢を据えた。その花がないと言うのだ。確かに鉢を置く金属の台の上は空間になっている。

 驚いた!雨の中を妻は家の周りをめぐり花の鉢を道路に置いてはいないかと確認したが無かったと戻ってきた。

 毎日、丹精を込め草花を手入れしひとつひとつに愛情を込めて眺め形を整え成長を楽しんでいた。その内の一つ見ごろになったからと晴れ舞台に立たせたところその鉢は持ち去られた。妻の落胆振りは気の毒なほどに力も抜けた様子である。

 花どろぼー!花を愛でる人が人のものを盗む。このギャップはなんなんだ。また盗まれるのではないかと妻は不安な様子。街路地や公園に植えられた草花が盗まれる投書をよく見かけるが何と言うことだ。

 皮肉なことに今朝のブログは、「万葉歌に登場する植物は!」であった。なんとも情けないことである。

 子供を育てるように愛でてきたのにとその悔しさを花仲間にこの事実をメールで悔しさを伝えた。早速電話が掛かってきた。その悔しさを友達と話し合い少しは悔しさが和らいだか!

 持って行った花を可愛がってくれればせめてもの慰めよと話は続く!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉歌に登場する植物は!

2009年05月08日 07時49分25秒 | 兎に角書きたいの!
   
  花が咲けば蝶が来る、今も昔も (小池 光)

  千年を飛ぶ蝶なれど万葉に歌はれざりしことの不思議 (石垣 政隆)

 歌のように万葉集には蝶の歌は1首もない。鳥獣や昆虫であざやかな音声を発するものは多く歌われている。蝶やトンボのような無音に始終する生き物は、いくら美麗であっても歌心を誘う対象にはならなかったようである。

 万葉集4516首のおよそ三分の一にあたる1500首ほどの歌に、150種類を越える植物が詠み込まれているそうだ。

 最も多く詠まれたのは「萩」で140首あまり、次いで「梅」が約120首、さらに「松」「橘」「葦」「桜」と続くそうだ。

 詠み込まれた歌を四季によって分類すると次のようになる。

春…梅、桜、柳、あしび、山吹、つばな(茅)、すみれ、つつじ等

夏…橘、卯の花、撫子、藤、あやめ(菖蒲)、百合、おうち(せんだん)、かきつ  ばた、へねず(にわうめか)等

秋…萩、尾花、撫子、おみなえし、朝顔、月草(つゆくさ)、ふじばかま等

冬…梅

 多くの花が詠い込まれているが、花を飛び回る「蝶」は何ゆえに歌の題材となり得なかったのだろうか。何故に自然を愛した万葉人の関心の対象になり得なかったのだろうか。不思議なことである。

 春の七草、秋の七草などに見るように植物への関心は非常に高い。一つは食用になることそして植物は女性に表現できる風情を見ることが出来る。などから植物が多く詠み込まれているのではないだろうか。

 いずれにしても万葉歌は、気候、地形、動植物そして自然な人間の心の内を思いを込めて表現している。私は多くの万葉歌に親しみたいと思っている。それにより、相聞歌、晩歌にしろ雑歌にしろ中心点は「心」だと私は思っている。その色々な心を掴んでゆきたいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする