いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

ダンス仲間の羽ばたき

2007年04月17日 10時18分47秒 | シルバー社交ダンス風景
 ダンス仲間はダンス以外の趣味を持っている人が多い。油絵、墨絵、書道、俳句、短歌、カラオケ、三味線、尺八、日本舞踊、写真、山登り、マイセンの蒐集、ペルシャ陶器の蒐集などなどで種種多彩である。
 あるお人方は、ダンスのデモストレーションに種目サンバで出場され衣装は綺麗なピンクの色をまとっての堂々とした踊りであった。そのパーティーでのビデオを見せていただき喜寿を迎えてこの元気さと溌剌とした踊りに正直なところ驚いた。

 そしてまた、或る方は、八十路を迎えて「自分史」の大作を書き上げた。

「スロー・スロー、クイック・クイック、スロー・スロー、クイック・クイック」
 あ、また位置が違う。ずれてる。三歩目の回転が甘いんだ。八分の一回転。ゆっくりやれば分けないんだけど、このリズムの中で体がどうしても遅れてしまう。さ、もう一度。
「スロー・スロー、クイック・クイック、スロー・スロー、クイック・クイック……」
「また始めたのかい、こんな夜中に。いい加減お仕舞いにして、もう寝なさい」
 また主人を起してしまった。でも、今日のダンス教室のレッスンで、どうしてもうまく踏めなかったステップ。思い出したら気になって、そしたらもう眠れなくなって、とうとう床を抜け出して、真夜中の暗い廊下で踊っている始末。しかもこんなことは珍しいことじゃない。よくあること。……との書き出しで「自分史」は始まっている。
 何と前向きの人達であろう。そして向上心旺盛である。古希を過ぎた私もこの4月から「平家物語」講座の受講を始めた。1年間の長丁場だが、「無常をさぐる」をテーマに講義するということでどのような流れになっていくのか。そして、自分に新たな好奇心を植え付けられる何かとの出会いが待ち構えているかもしれないと思うと今後の講義が楽しみである。
 次回は、祇園精舎の鐘の声
          諸行無常の響きあり
     沙羅双樹の花の色
          盛者必衰の理を顕す……の講義に入るとのこと。
 これを逃しては何もならない。当日は、私の所属するサークル(70名参加)の
一泊ダンス旅行中である。当日は踊らずに朝一番で帰路につき受講のつもりでいる。
  講師は、犬井善寿筑波大学名誉教授である。        
 
コメント
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