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いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

観劇「桂 春団治」

2007年04月12日 11時11分21秒 | 兎に角書きたいの!
 昨日妻の公休日を利用して新橋演舞場へ出かけた。お目当ては、沢田研二・藤山直美出演の「桂 春団治」の出し物である。落語会の寵児、桂 春団治の活躍とそれを取り巻く女性との絡みを笑いと真剣な語りそして桂とかかわった女性の凛とした心根に観客席のあちこちでハンカチ模様が揺れ動いていた。
 私たちのお目当ては、藤山直美の演技に惚れ込んでいる。沢田研二との共演もぴったりと息が合い「桂 春団治」の生き様を見事に演出していた。そして脇役ながら、人力車を引く「曾我廼家文童」の演技が光っていた。
 新橋演舞場での「桂 春団治」上演記録
  ・昭和27年9月 桂 春団治は渋谷天外が演じた
  ・昭和31年7月     同上
  ・昭和57年7月 桂 春団治は藤山寛美が演じた
  ・昭和62年7月     同上
  ・平成元年12月     同上この時に娘藤山直美も出演
  ・平成 2年7月 藤山寛美追悼公演で桂は中村富十郎と藤山直美
  ・平成14年7月 桂 春団治は中村勘三郎・「おとき」として藤山直美
  ・平成19年4月 桂 春団治は沢田研二 ・「おとき」として藤山直美
 そのほか東京では、明治座、歌舞伎座でも上演されたことがある。戦後、全国での公演回数は26回にも及んでいる。

桂 春団治の二番目の妻となった「おとき」の芸に対する考え方心意気には頭下がる思いで、観客の人達が感銘を受ける場面でもあった。その「おとき」を藤山直美は見事に演じて見せている。
 舞台人に不可欠なもの、それは「色気と華、そして愛嬌」とも言われているが、日常生活においても持ちたいものである。
 日頃、社交ダンスに興じているがこの「色気と華、そして愛嬌」を感じるときがある。特に、「華」はなんだろうか。この人には華があるなと感じる人がいる。そして色気もそうである。それは、ちよっとした仕草や表情に自然ににじみ出てくるのである。だから、その人が雑談や輪に加わっただけでまわりに和やかな雰囲気を作り出していく、そのような女性をよく見かける。凛とした色気、凛とした華は、見ていても気持ちのいいものである。それはどうしたら身につけることが出来るのだろうか。「色気と華」と題して探求してみるのも一考である。
 幕が下りる最終場面では、藤山直美が演じる「おとき」は後ろ姿を見せたままそして客席に顔を向けることなく緞帳は降ろされた。その演技力に圧倒された。昨今のお笑い芸人たちの仕草に空虚さを感じさせるほどの幕引きであった。
 4月27日までの公演である。
 

コメント (4)
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