小泉改革の成果は？

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※- 小泉改革の成果、 -※ （ 小沢：メルマガより ）

◎・『 金儲けのためにはルールを破る、人間だった・』 

 

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「共謀罪」創設を柱とする組織犯罪処罰法改正案の今国会成立が事実上不可能となった。自公与党が民主党案の「丸のみ」を偽装しようとして注目されたが、わが党は与党の卑劣なたくらみを見抜いのだ。

そもそも、共謀罪はテロ防止を目的にしていたが、政府案では犯罪の構成要件があいまいで、対象犯罪も６１９。判断次第で拡大解釈ができ、戦前の治安維持法以上に国民の基本的人権を侵害する恐れがあった。とても民主党としては認めるわけにはいかなかった。

自公与党は衆参両院で多数を握っているが、これだけ問題だらけの法案を強行採決する勇気がなかったうえ、６月末の首相訪米のお土産にしようとしたのだろう。突然、わが党の対案を丸のみすると言い出した。

本気で「民主党案がいい」というなら大歓迎するが、信頼を根底から覆すような事実が発覚した。

何と、麻生太郎外相が記者会見で「民主党案では条約の条件を満たしていないので批准できない」と語っただけでなく、自民党の細田博之国対委員長までが陰で「次期国会の冒頭で改めて改正すればいい」ともらしていたことが分かったのだ。

首相や内閣の無責任過ぎる実態を再認識した出来事だった。
　
さて、村上ファンドの村上世彰容疑者が今週５日、証券取引法違反（インサイダー取引）容疑で、東京地検特捜部に逮捕された。
　
今年初めに逮捕・起訴されたライブドア前社長の堀江貴文被告とともに、政府与党は「新しい時代の企業家」として、小泉改革の成果のように宣伝していたが、何のことはない、「金もうけのためにはルールを破ってもいい」といった種類の人間だったわけだ。
　
人間が社会の中で暮らしていくには、法律を守ることは基本中の基本だが、法律違反ではなくても守るべき一定のモラルがある。商売でいえば礼儀や作法などの「商道徳」といったもので、僕は村上容疑者の逮捕直前の記者会見を見て、「この人はモラルも軽視する人ではないか」と感じた。
　
最近続発している異常な事件でも分かるが、日本社会はゆがんでおり、日本人自身が相当劣化している。国民の方々もやっと気付いてきたようだが、小泉内閣の５年間はそのいびつな状況を加速させた。
　
政権末期にこういう事件が吹き出すのは、歴史的必然なのかもしれない。こんな状況を放置すれば行き着く先は見えている

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