穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

ライプニッツをまねるウィトゲンシュタイン

2018-05-09 07:17:48 | 哲学書評

  6.44「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである」

  言うまでもなくこれはラプニッツが提出した問いである、

“Why There Is Something Rather than Nothing”

と関連している。

  世界の外にある世界(存在)は命題で言表出来ないから神秘である、あるいは解けない謎である << がWの意見である(あろう)。

 とにかく、6.4以降はカビの生えた哲学上のissueを、どういうつもりか議論の展開もなしに拾い上げて陳列している。6.3で止めておけばよかったものを。理解できない。彼の筆記帖から拾い集めた問題を大して吟味もせずに羅列したのだろうか。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。