穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

「その女アレックス」

2015-05-30 18:56:45 | 犯罪小説

今回はノワール系エンタメ本である。前回もそうだったか。私がエンタメ系を買う基準はまず文庫であることである。単行本を買った日には捨てる時に困る。それからよく売れていることである。もっとも新聞広告は信用しない。また書店が、あれはなんと言うのか小さな幟を立てているのは基準にしない。勿論帯の類いの文章も参考にしない。書評家の書評など論外である。

広告で一番不道徳、つまりお客を騙すのは出版業界が第一である。第二が不動産業、三番目が貸金業である。

 なにを参考にするかと言うと、刷数が多いこと、特に短期間に多くの版を重ねていることである。それから、出版屋や業界が挙行する何々賞受賞とか、第一位というのも全く信用しない。

刷数というのも、厳密に言うと信用出来ないのだろう。まず本当のことかどうか分からない。また一冊で何部印刷するかわからない。一回千部と一万部ではまるで違う。しかしそこまで突き詰めない。他に手がかりは無いからね。要するに売れていそうな本を買うという訳であまり高級な基準ではない。

もっとも、これはあくまでエンタメ小説のジャンルの話である。

そこで最近発見したのが、「その女あれっ!? X」である。何しろ半年の間に14刷とある。  ***



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