穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

私の読書法(2)

2021-05-21 09:20:49 | 書評

 一応議論の対象を延べておいたほうがいいだろう。小説とお考えいただきたい。実用書とかハウツーものの新書などには当てはまらい。そういうものは大体一気に読めなければ即燃えるゴミだ、本は溜まると捨てにくいからね。

 小刻みに読むのを中断すると続きを読むときに前とのつながりが分からなくなるのではないかという疑問が湧く。もっともだが、二、三日置いて取り上げても前回の印象がのこっていてすんなりと読めるのが良書の条件である。もし、ひと月放っておいても五ページなら簡単に読み返せる。良書なら一度読んだ本でも数年後に取り上げてもすぐに内容を思い返せる。

 SFをまれに読む。現在SFもどきを連載中なので、いったいSFなるものでどこまでチャランポランが許されているのか、確かめるために読むのである。Sfにもいろいろなものがあるね。ノーベル賞のカズオ・イシグロも新著を出したが、ロボットと少女の友情物語だという。帯による。彼の前著「私を離さないで」もクローン牧場の話だったが、彼は村上春樹をまねたのか、SFづいてきた。

 SFっぽい要素を加えると自由度が大幅に増すようだ。


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