新しい年が明けた。
丑年だからって訳ではないけれど、ブログ更新が牛の歩み。
いや、それ以下で年頭から反省している。
かるたの「う」をアップしながら思い出したことがあった。
「『う』の抽斗(ひきだし)」というタイトル(だったと思う…)の向田邦子さんのエッセイである。
その本が見つからないのでうろ覚えで言うと、「う」は「うまいもの」の「う」のことで、美味しいものが大好きな氏は、美味しかった店の箸袋やお土産のお菓子に入っている栞などを引き出しにしまっておき、それを「『う』の抽斗」と呼んでいた…、たしかそんな内容だったと思う。
以来私も倣って美味しかったお土産の栞は捨てず、雑誌を切り抜き、テレビで見るとメモするようにしている。
ところが引出しにまとめずあちこちに散らばっているため、いざ買い物に行く時や夫が地方に出かける時、その地のものに限って見当たらない。
引出しに空きがないので、「う」のクリアファイルを作ることにしよう。
毎年ながらお正月は飽食気味になる。
松の内が明ける今日は七草。
疲れた胃を労わる七草粥もまた「う」。
そして、理にかなった先人の知恵に感心する。
せり なずな
ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ
春の七草
