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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

いのちの杜のアート

2024年02月21日 | ノンジャンル
昨秋帰省した時、延岡駅の複合施設encrossにあるスターバックスで、高校時代の友人二人と会った。
席から見える蔦屋書店の階段の壁に12点のアートが飾られていた。
「あれは郁朝さんの作品よ」
と、黒木郁朝氏と親交のあるY子さんが教えてくれた。
その時は時間がなくてゆっくり観ることができなかった。
 
先月末に帰省し、延岡市に行ったので改めて観た。
版画だけでなく水彩も描かれていのは知らなかった。
検索してみると現在は「木城えほんの郷」の村長をされておられるようである。
 
40年ほど昔だろうか、都内で氏の個展があり「キャッチボール」というタイトルの版画を購入した。

高鍋町にあって数年前に閉館となった古民家ホール「野の花館」の、立ち上げ当時の宣言書めいた作品も持っている。
これはどうやって入手したのか全く記憶にない。
Y子さん経由でいただいたのかもしれない。
 
カレンダーの版画もある。これも購入した憶えがない。
日付と曜日が合致する年を調べ、恐らく1987年のものだと思う。
もったいなくてずっとしまい込んでいる。
 
1月の帰省は、義母が亡くなり葬儀のためだった。
火葬場は市の郊外にある「いのちの杜」という斎場だった。
控え室に架けられていた絵画を見て、黒木氏の作品!?と思って近づいて見ると果たしてそうだった。
タイトルは「音(橋をわたる)」とあった。
義母は今まさに此岸から彼岸へと橋を渡っているのだろうと思った。
 
その施設には、延岡市にゆかりのある芸術家の絵画や書、彫刻などの作品が展示されており、氏の作品は4点あり、他に未使用の部屋の2点を見ることができた。
「音(天の川)」「音(星夜)」
もう1点「音(めじろの来る木)」は、他のご遺族が使用されている部屋で見られなかった。
他のアートも残らず見たかったが、キョロキョロ歩き回るのが憚られて我慢した。
 
黒木氏の版画を探している時、他の版画も見つけたのでアップしよう。
夫の友人N氏の作品で、ひとつは額装、右のは年賀状である。
全くのアマチュアで趣味でされているが、玄人はだしのクオリティ!
ほのぼのとした作風が大好きでファンである。

春は名のみ

2024年02月08日 | ノンジャンル
2月に入ってはや8日。
3日は節分で、写真を撮ったのに投稿しそびれた。
せっかくなので写真だけアップしよう。
翌日4日は立春。
春は名のみ、関東地方は雪が降った。
近所の公園では、子どもたちが雪合戦をしていた。
積雪は少しで、雪だるまも土混じり。
暖かい部屋にいればいいものを、歓声をあげて元気よく走り回っている姿を見るのは嬉しい。

初詣

2024年01月14日 | ノンジャンル
年が改まって2週間が過ぎた。
元日にお雑煮を食べ、おせちを食べ、午後に富士山の画像を選び新規投稿を入力している時、スマホの緊急地震速報のアラームがけたたましく鳴った。
令和6年能登半島地震。マグニチュード7.6。
正月気分が吹き飛び、下書きは削除してしまった。
 
1月5日、府中市にある大國魂神社に初詣に行った。
いつもより願い事が増えた。

わだばゴッホになる 棟方志功展

2023年12月16日 | ノンジャンル
 
12月1日、北の丸公園の東京国立近代美術館で開催されていた「棟方志功展」に行った。
6月末に行ったマティス展で告知のチラシを見つけ、これは絶対行かねば!と8月にネットでチケットを購入する。
これまで何点かは観ていたが、生誕120年を記念して各美術館所蔵や個人蔵の作品が一堂に集結。滅多にないチャンスで、10月6日からの開催に心躍らせていた。
しかし、体調不良やら雑用やら帰省などでなかなか行けず、最終日の12月3日が迫り、平日としては最後の1日(金)にようやく行けた。
 
大小の板画(棟方は画ではなく画と称している)はもちろん、最初に目指していた油絵、自ら命名した倭画(やまとが)、装丁本など有に100点を超える作品が並び圧巻!
圧倒され、興奮しっぱなしで眩暈を起こしそうになった。
 
マティス展もそうだったが、「撮影禁止」の貼り紙があるものを除いて撮影することができた。嬉しい限りである。
私はできるだけ正面から作品を撮ることしか念頭になかったが、後で夫が「これ、どう?」と上の写真を見せてくれた。
「キリスト十二使徒」の前で撮影している人たちを入れ込んでいる。
なるほど、その手もあったか! 会場内の静かなる興奮の様子。
偶然か、それとも狙ったのか(失礼!)、モノクロ写真のようでスマホの画面だけが青く光って効果的。
ということで、夫の画像を一枚使わせてもらう。
私は「釈迦十大弟子」を2点ずつ撮った(二菩薩を割愛して切り貼り加工)
 
 
 
 
板木いっぱいに掘られた人物のポーズがどれも絶妙である。
 
 
川上澄生の「初夏(はつなつ)の風」を見て版画に目覚めたという棟方。
川上の作風に似た初期の作品も数点あった。
私も棟方と同じくらい川上澄生の版画が好きで、とりわけ「初夏の風」は大好きで、以前ブログにも書いている(2012.6.7「はつなつの風」)。
 
「わだばゴッホになる」とは、青森弁で「私はゴッホになる」という意味である。
その思いで勇躍上京。帝展入選を目指すが落選が続く。
数年後油絵で初入選するも、版画の道に定める。
「大印度の向日葵」は、まさにゴッホの「ひまわり」のオマージュ。
 
 
 
棟方志功は極度の近眼で、板木ぎりぎりに顔を寄せて一心不乱に彫る様が有名。
愛用の眼鏡や彫刻刀、板木なども展示されていた。
装丁を手がけた書籍も多数あり、そのデザインや色使いはどれもが素晴らしく、板画家というだけでなくグラフィックデザイナーでもある。
11月に帰省した時、夫の実家の本棚で「板極道」を見つけた。
昔、夫が大量の書籍の置き場に困って実家に送ったものの一冊である。
若い時読んだと思うが完全に忘れている。
展覧会に行く前に読み返そうと思い、持ち帰った。
だが読みさしで志功展に行った。続きを読まなければ。
 
入場する時もらった展示リストには「 会期中一部展示替えがあります。」とあった。
私が撮影した画像も相当数ある。
このブログ上でも時々画像を替えてみようか・・・

消えゆく三鷹跨線橋

2023年12月12日 | ノンジャンル
昨夜のニュースで、三鷹跨線橋が歩いて渡れる最終日だと伝えていた。
1929年に建設されて94年、老朽化で撤去されることになったのだそうだ。
ここに行ったのはいつだっただろうと調べてみたら、2009年だった。
(2009年6月19日「桜桃忌」で投稿)
写真もあるはずだと探してみたら、ポータブルHDに残っていた。
14年前に上がってみた時でも、石段も手すりもずいぶん古い印象があった。
 
晩年、三鷹市に住んでいた太宰治が好んで散歩していたそうで、太宰の写っている写真には手すりだけで金網はない。
八王子側に車両センターがある。
自分は鉄オタではないが、幾本ものレールの美しさに見とれ、金網の菱形の隙間から何枚も写真を撮った。
 
ジブリ美術館と山本有三記念館を見た後で時間もなく、改めて来ようと思い、早々に帰ったと記憶している。
15日から3日間、渡り納めのイベントがあるらしいが、それも予約制で申し込み受付終了しているとのこと。行けずじまいになってしまった…。
あの頃は中央線の三鷹界隈まで自転車で易々と出かけていた。
今はとてもできそうにない。
それに、去年から都内バス(都営地下鉄も)のフリーパスを年間1,000円で発行してもらっていることだし…。