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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

かるた な行

2020年05月09日 | 宮崎縣かるた

 南方植物 繁る青島


 人形と キセルを作る 佐土原町


 ぬれつつ あげる 巾着網


 ねりゆく 秋の 神武祭


 延岡の鐘 今も鳴る



宮崎縣かるた完結を目指して

2020年05月08日 | 宮崎縣かるた

緊急事態宣言が延長され、外出自粛が続いている。
もともと出不精で「Stay home」はこれまでの日常とそう変わらないが、精神的には全く異なる。
この時期にじっくりできることとして、長年気にかかっていたことをしようと思う。

2008年11月28日にこのブログを開設した直後、「宮崎縣かるた」の紹介記事を始めた。
(詳細は右サイドメニューの記事カテゴリ「宮崎縣かるた」をクリックして2008年12月7日の記事を)
それが五十音の「せ」で挫折しているのだ。さ行の「せ」!
久々に読み返してみると、エールのコメントが何件もあり恐縮する。
そして自分のコメントはと言うと、早くも弱音を吐いている。

かるたの持ち主Mさんからお借りした2008年、真上撮りするのにデジカメをセットする棚をこしらえ、絵札と読み札を並べ、撮影したら2枚の札を裏返して解説とクイズを撮影。
それを50回繰り返したのを憶えている。
外付けHDDに「宮崎縣かるた」の名称を入れたフォルダがある。
スタート時にしていた裏づけ解説だが、もうその気力はとてもなく、せめてかるたの画像のアップだけでもしようと思う。

まずは「そ」と「た行」を。

 空にそびえる 平和の塔
 

 大正十二年 汽車開通


 地下百米 銅をほる


 月が明かるい(原文ママ) 十五夜祭


 鉄橋長い 小丸川


 都井の岬に 馬遊ぶ


2009年10月06日 | 宮崎縣かるた

 関の尾の川 おうけつの群 (せきのおのかわ おうけつのむれ)

 

宮崎市内を流れる大淀川の支流となる庄内川は、関の尾の滝(都城市)があることでよく知られている。
幅40m、落差18mの大滝と、男滝、女滝の3滝からなり、日本の滝100選にも選ばれている名瀑布である。
甌穴群はその滝の上流にあり、奇観という点においてはむしろこちらの方だと言ってもいいだろう。
甌穴(おうけつ)とは、川底や河岸の岩石面にできる円形の穴で、別名「かめ穴」とも呼ばれている。
約11万年前に形成された火砕岩の一種である溶結凝灰岩が河床にあり、岩の割れ目が水流による浸蝕のために窪み、そこに砂や小石などが流れ込むと渦を巻く状態となり、その回転が長い年月をかけるうちに丸みを帯びた円形の穴を形成していったもの。
一帯には数千個の甌穴があるとされ、数センチのものから大きいものでは直径3mにも達する穴が存在する。
その規模は世界にも類がないとされる貴重なもので、国指定天然記念物に指定されている。
基本的に大半が水中にあるもので全貌を見ることは難しいが、水面近くの岩々にも丸く窪んだ箇所がいくつもあって見ることができる。
特にお勧めの見ごろは田植えの時期の5~6月で、庄内川の水を田圃に引くため水位が下がり、普段水に隠れて見えない甌穴も姿を現す。
川幅いっぱい、上流まで続く甌穴群は、現在もなお浸蝕を続けている。

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ひと夏ブログを放置していた。
前回の投稿が7月16日、タイトルがまた「梅雨明け」とは皮肉めいていて、我ながら何をか言わんや…であるase2
向日葵は焦げ尽き、蝉は啼き尽き、秋が日々深まっている。
再開しよう。たとえ間遠でもコツコツとkatatsumuri


2009年07月02日 | 宮崎縣かるた

 すべて県民 百十万 (すべてけんみん ひゃくじゅうまん)

 

かるた発行当時の昭和30年に7市8郡だった宮崎県の自治体は、現在9市8郡(30市町村)に変わっている。
当時114万人とあった人口を「宮崎県の推計人口と世帯数」で見てみると、今年6月1日現在で113万2028人となっている。
55年でほぼ横ばい状態と言っていい。
しかしながらその内容を年代別に見るなら、おそらく少子高齢化を反映して大きな変動があると思われる。
各自治体はどこも、独自に地元の素晴らしさをアピールして移住希望者を募っている。

我が田に水を引くようだが、とりわけわがふるさと県北の日之影町高千穂町五ヶ瀬町延岡市へぜひともアクセスを!


2009年06月12日 | 宮崎縣かるた

 椎茸木炭 日向の宝 (しいたけ もくたん ひゅうがのたから)

   

豊かな自然に恵まれた宮崎県には数々の名産品がある。
東国原知事効果で完熟マンゴー地鶏宮崎牛など全国的に知られるようになったが、しいたけ木炭は古くからの特産品である。

宮崎県の乾しいたけは、隣県大分と並んで品質・生産量ともにトップクラスである。
江戸時代の古い書物「日本山海名産図会」には「日向の産を上とす。」という記述があるそうである。
しいたけは乾燥させることによってグアニル酸という有効成分が多量に生まれ、 この成分は昆布などのうまみの素であるグルタミン酸と合わせることによってさらに美味しい味になり、さまざまな料理に用いられている。
このうまみ成分を充分に引き出すには、時間をかけてじっくり戻すのがコツ。
やむを得ない時、砂糖少量を加えたぬるま湯に浸し、ラップを掛けて電子レンジで2分程度加熱する方法もあるが、より美味しく調理するには冷蔵庫で5~8時間掛けてじっくり戻すことをお奨めする。
保存方法は外気に触れないようにして冷蔵庫に入れておくのがベストだが、密閉容器に入れて冷暗所で保存すれば大丈夫。

日照時間が長く温暖な気候の宮崎には「干す食文化」があり、他に切干大根干しタケノコなどもある。

木炭づくりも昔から宮崎県の山間地域で盛んに行われていた。
時代が変わって需要は減っているが、そのぶん品質にこだわった上質の木炭は現在も生産されている。
特に美郷町北郷区の「宇納間(うなま)備長炭」は、関東・関西の高級料亭などで珍重され、全国でも有数の生産地となっている。
木炭の原材料は主にナラ、クヌギ、カシ等。
炭窯の中で空気を絶って消火する「黒炭」と、炭窯の外に出して消し粉をかけて消火する「白炭」に分けられ、備長炭は白炭に属する。
ちなみに宮崎県は和歌山県に次いで全国2位の白炭生産地である。
炭火温度その他特性の違いで用途が異なり、黒炭は家庭用燃料や暖房用、バーベキューや茶道で使われる。
白炭は炭質が硬く着火しにくいが、着火後は均一で安定した火力を長時間保つため、焼き鳥やうなぎの蒲焼きなどで用いられている。
焼き鳥を例にとっても、炭の良し悪しで味や食感に格段の差が出るそうである。
宮崎地鶏の炭火焼きが美味しいのは、地元の高品質の炭を使っているからだろうか。

折りしも今週末、六本木ヒルズで日本列島まるごと祭り 第1回『宮崎県』が開催される。
古くからある特産品、新しく加わった郷土食、伝統の文化芸能を体感しにぜひともお出かけください。