手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

学習塾を考える(1) 小学生向け塾が落ちこぼれを作る

2008-09-04 16:03:46 | 教育
最近の新聞で、小学生が学習塾に通っている割合が多くなっている、という記事を見た。年年歳歳、入塾率が高くなっている、という。
文部科学省が行った実態調査結果によれば、通塾率は小学生の場合26%、中学生が54%だった、とのこと。小学1年生では16%、同2年生では19%の児童が塾に通っている、という。塾にかかった小中学生1人当たりの平均月謝は2万1300円。塾に通わせない理由の中、「費用が家計を圧迫する」とした回答が小学生のいる保護者の26%、中学生の保護者で29%いた、という。
ここで大きな問題になるのは、塾に通っている子供と通っていない子供との間で、学力格差/能力格差が生まれてしまう、ということだ。塾に通わせたくても経済的に無理なため、通わせられない家庭もあるであろう。教育の機会均等といいながらも、現実には、家計の経済格差によって、塾に行かせてもらえない子が相当数いるものと想像される。
私は昨年、小学校で毎週土曜日に、生徒たちの勉強指導を行ったが、その経験から言えば、塾に通っている子と通っていない子とで、授業に対する態度には、総じて大きな差があることを目にした。塾に通っている子は、すでに塾で予習/復習をやっているせいか、断然、積極性があり、授業を引っ張っていく傾向が顕著であった。その結果、ともすれば、塾に通っていない子は消極的になり、授業に十分についていけず、落ちこぼれ予備軍に陥ってしまう、ということが十分あり得る、と常々憂慮している。塾に通っている子と通っていない子とが入り混じった中で、授業を進める教師にとっては、非常にやりずらい、と思えてならない。この問題点について、我が街の教育委員会に伺ったが、有効な解決策を打ち出せていない、のが現状だった。



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