私は最近、かつて、職場の先輩で、大学の先輩でもある阿部 永雄さんから、折に触れて、「”青春の門”って、言う小説、すごくいいから、是非読んでみるといいよ!」って、言われていたことがあった。その阿部さんは、数年前に亡くなられたが、亡くなる前に、阿部さんが所蔵されていた、10冊以上もある、この小説をダンボール箱いっぱいに詰め込んで、私宛に送ってくれたのである。
受け取ってから、すごく堅苦しそうな本かな、と勝手に思って、読まずにいたのだが、最近になって、阿部さんの言葉を思い出し、今月に入ってから読み始めた。読み始めると、想像以上に面白くて、このところ、夜、布団の中にまで持ち込んで読みふけっている。今日まで、一か月近くに経っても未だ読み終わらないのは、この小説がものすごい長編小説だからだ。
この小説は、最初、「青春の門 第一部 筑豊編」として、昭和45年11月に発売になり、その後、「第二部 自立編」、「第三部 放浪編」、「第四部 堕落編」、「第五部 望郷編」、「第六部 再起編」、「第七部 挑戦編」、「第八部 風雲編」へと続いて行き、その続編の「第九部 漂流編」が2019年9月に発売になった。私は、最初の第一部から読み始めて、第八部までを読み終えて現在は、第九部 漂流編 を読み進めている途中だ。すごく面白いので、この先もあれば、是非読んでみたいなぁ、と思って、先ほど、出版元の”講談社”に電話で問い合わせしたところ、著者との間で調整が進んでいない、とのことだった。なお、講談社には、私と同じような問い合わせが何件も来てるそうだ!
この小説は、日本の終戦後を時代背景に描かれていて、第一部から第九部にかけては、九州の炭鉱地帯で生まれ育った主人公の伊吹信介が幼年時代から20歳代後半にかけてのいろんな体験が詳細に語られている。幼くして両親を失った彼が、上京し、早稲田大学入学後に知り合った仲間に誘われて学園闘争に参加したりするなどのほか、パスポート無しで仲間とソ連に密入国し、そこで、ソ連で抑留生活を経験した元日本兵と偶然に出会ったことで、ビザ無しの彼が危機を乗り越えられた、などの話題が生き生きと描かれている。一方で、彼の幼幼児時代に同じ炭鉱地帯で仲良く過ごしていた女性が、この小説の途中・途中に出場してくるのも、この小説を面白くしているように思う。
この長編小説を読みながら、安保闘争や、昭和45年8月15日の終戦の直後に、中国に居残っていた何万人もの日本兵が、ソ連兵に急襲されてシベリヤなどに連行されて、シベリヤ開発のために強制労働させられたなどの事実にも触れられていて、実に読み応えがあるなぁ、と思った。ノーベル賞にもなっても不思議ではない、と思っている。
受け取ってから、すごく堅苦しそうな本かな、と勝手に思って、読まずにいたのだが、最近になって、阿部さんの言葉を思い出し、今月に入ってから読み始めた。読み始めると、想像以上に面白くて、このところ、夜、布団の中にまで持ち込んで読みふけっている。今日まで、一か月近くに経っても未だ読み終わらないのは、この小説がものすごい長編小説だからだ。
この小説は、最初、「青春の門 第一部 筑豊編」として、昭和45年11月に発売になり、その後、「第二部 自立編」、「第三部 放浪編」、「第四部 堕落編」、「第五部 望郷編」、「第六部 再起編」、「第七部 挑戦編」、「第八部 風雲編」へと続いて行き、その続編の「第九部 漂流編」が2019年9月に発売になった。私は、最初の第一部から読み始めて、第八部までを読み終えて現在は、第九部 漂流編 を読み進めている途中だ。すごく面白いので、この先もあれば、是非読んでみたいなぁ、と思って、先ほど、出版元の”講談社”に電話で問い合わせしたところ、著者との間で調整が進んでいない、とのことだった。なお、講談社には、私と同じような問い合わせが何件も来てるそうだ!
この小説は、日本の終戦後を時代背景に描かれていて、第一部から第九部にかけては、九州の炭鉱地帯で生まれ育った主人公の伊吹信介が幼年時代から20歳代後半にかけてのいろんな体験が詳細に語られている。幼くして両親を失った彼が、上京し、早稲田大学入学後に知り合った仲間に誘われて学園闘争に参加したりするなどのほか、パスポート無しで仲間とソ連に密入国し、そこで、ソ連で抑留生活を経験した元日本兵と偶然に出会ったことで、ビザ無しの彼が危機を乗り越えられた、などの話題が生き生きと描かれている。一方で、彼の幼幼児時代に同じ炭鉱地帯で仲良く過ごしていた女性が、この小説の途中・途中に出場してくるのも、この小説を面白くしているように思う。
この長編小説を読みながら、安保闘争や、昭和45年8月15日の終戦の直後に、中国に居残っていた何万人もの日本兵が、ソ連兵に急襲されてシベリヤなどに連行されて、シベリヤ開発のために強制労働させられたなどの事実にも触れられていて、実に読み応えがあるなぁ、と思った。ノーベル賞にもなっても不思議ではない、と思っている。