手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

買い逃してしまった物理の本に関わる後日談

2008-08-29 16:01:03 | 教育
古本屋で買い逃した本を、インターネットで調べたら、「新・物理入門」山本 義隆 (著) であることがわかった。そして、市販されているらしいこともわかった。で、私は先日、新宿に出かけた折、「紀伊国屋書店」にて、その本を、1155円で買ってきた。
なお、インターネットで調べた時に、ついでに、著者である山本 義隆さんの人物像を知るため、フリー百科事典のWikipediaで検索してみた。そうして、わかったことは、次のような驚くべき事実であった。(以下、Wikipediaでの検索結果の内容から要約)
彼は、約40年前、1960年代に激しく捲き起こった学生運動の時代に、なんと、東大全共闘の代表者として議長を務めていた人だ、という。東大全共闘といえば、1969年1月の安田講堂攻防戦が想い出される。当時、大学側の要請によって8,000人を超える機動隊により安田講堂は陥落したのだった。彼は、この安田講堂事件の前に警察の指名手配を受けて地下に潜伏していたそうだが、同年9月の全国全共闘連合結成大会の場に登場して警察当局に逮捕された、とのことである。
彼は、学生時代より秀才でならし、在籍した東京大学では物理学科に進んで素粒子論を専攻、物理学者としての将来を嘱望されていたが、学生運動の後、大学を去った、という。 彼は、当時の国内留学先だった京都大学基礎物理学研究所での研究生活を放り出して全共闘運動のため東京に舞い戻ったそうだが、これに対し、その時の所長だった湯川秀樹博士は涙を流したというエピソードがある、という。
その後、彼は、大学での研究に戻ることはなく、また全共闘に関するマスコミ取材は一切受けず、予備校教師として、受験生に物理学の本質を教えようと努める傍ら、科学史の研究をおこなっている、という。

コメント
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