谷甲州著『霊峰の門』 早川書房 2009.8.20第1刷 2,000円+tax
表紙裏のキャッチフレーズ
生とは何か?
死とは何か?
輪廻転生を繰り返しながら奈良時代から幕末を生き、
時代と戦乱に翻弄された男女の悲劇を描く歴史伝奇大作。
新境地を切り拓く、作家デビュー30周年記念作品。
とあって、物語は第一話から第二十話、さらに最終話からなる。
だが、第六話でぶん投げた!あまりのばかばかしさに・・・・
ま、見解の相違ではあるが読了する意味も気力もなくなってしまった。
谷甲州氏の作品は実質的なデビュー作『惑星CB-8越冬隊』以来の大ファンであるが、この作品は一体何であろう!今後、同氏はどこへ向かうのであろうか?
表紙裏のキャッチフレーズ
生とは何か?
死とは何か?
輪廻転生を繰り返しながら奈良時代から幕末を生き、
時代と戦乱に翻弄された男女の悲劇を描く歴史伝奇大作。
新境地を切り拓く、作家デビュー30周年記念作品。
とあって、物語は第一話から第二十話、さらに最終話からなる。
だが、第六話でぶん投げた!あまりのばかばかしさに・・・・
ま、見解の相違ではあるが読了する意味も気力もなくなってしまった。
谷甲州氏の作品は実質的なデビュー作『惑星CB-8越冬隊』以来の大ファンであるが、この作品は一体何であろう!今後、同氏はどこへ向かうのであろうか?
先日読み始めて、今7話まで読んだんですが……。
なんでしょうこれは。
最初はいいんです、最初の男女だけは、やられてしまうのもストーリー上仕方ない。
でもそこからは……生まれ変わる、誰かに操られる、前世を思い出す、思い出しても結局操られるの繰り返し。
爽快感、次はどうなるんだろうという期待感が全然なく……。
同じネタなら、引き裂かれた男女が子々孫々血筋を伝えていって、はるかな後世にまた巡り会うという鈴木光司のデビュー作「楽園」の方がはるかに期待感がありました。
谷甲州は作家買いしてたんですけど、これはちょっと……という気分です。
レスどうもありがとうございます。
どんな大作家であれ、自分がお気に入りの作家であれ、「新境地を切り開く」という謳い文句で作風を変えてくる時って要注意ですね。
本当に新境地を開く場合もありますが、片や行き詰まって悪あがきの結果、という場合が多いようです。
谷甲州さんの場合に限ってよもや行き詰まって、の結果でないことを祈るばかりです。
同氏があとがきで、輪廻転生の物語を従来のモノとは違ったカタチで提示した云々とありましたが、やはりかなり無理がある展開であったと思います。
シルバーブルーメさんご指摘の通り爽快感、期待感がまるでわいてこないですよね。
同氏の次作に期待いたしましょう。