C.W.ニコル著/村上博基訳
文春文庫 2005/05 820(税込)
新鋭巡洋戦艦金剛の建造をめぐっての海軍上層部と受注者(ドイツとイギリスのメーカー)の贈収賄問題が発覚し、銛一三郎の上司であった藤井大佐は忽然と姿をくらます。ある日三郎も海軍本部に呼び出され査問を受けることになった。てっきり処分を受けるものと覚悟して出頭した三郎であったが待ち受けていた任務はなんと生まれ故郷であるカナダのバンクーバー行であった。
ここでの三郎の任務は暗躍するドイツ人スパイたちの監視と情報収集であった。その後舞台はシンガポール、イギリスへと広がり三郎のイギリス海軍との幅広い人脈、流暢な英語能力をいかんなく発揮し大活躍する。なかでもドーヴァー海峡を遊弋、潜行しては民間船への攻撃も辞さないUボートに対して、甥の敵討ちという意味合いもあって敢行した洋上のゲリラ戦はイギリス海軍内で密かに喝采をあびた。いよいよ本格的な大戦に突入しようとしている欧州の暗雲を後にして日本に帰国した三郎はある場所で思わぬ女性に再会するのであった。
やがて彼女と結ばれる運命となるのだが…。そんな三郎に戦争の影がぴたりと貼り付いてはなれない。いよいよシリーズのクライマックスへと導かれるところで本編は終わる。乞う次回作「特務艦隊」!ということか。
文春文庫 2005/05 820(税込)
新鋭巡洋戦艦金剛の建造をめぐっての海軍上層部と受注者(ドイツとイギリスのメーカー)の贈収賄問題が発覚し、銛一三郎の上司であった藤井大佐は忽然と姿をくらます。ある日三郎も海軍本部に呼び出され査問を受けることになった。てっきり処分を受けるものと覚悟して出頭した三郎であったが待ち受けていた任務はなんと生まれ故郷であるカナダのバンクーバー行であった。
ここでの三郎の任務は暗躍するドイツ人スパイたちの監視と情報収集であった。その後舞台はシンガポール、イギリスへと広がり三郎のイギリス海軍との幅広い人脈、流暢な英語能力をいかんなく発揮し大活躍する。なかでもドーヴァー海峡を遊弋、潜行しては民間船への攻撃も辞さないUボートに対して、甥の敵討ちという意味合いもあって敢行した洋上のゲリラ戦はイギリス海軍内で密かに喝采をあびた。いよいよ本格的な大戦に突入しようとしている欧州の暗雲を後にして日本に帰国した三郎はある場所で思わぬ女性に再会するのであった。
やがて彼女と結ばれる運命となるのだが…。そんな三郎に戦争の影がぴたりと貼り付いてはなれない。いよいよシリーズのクライマックスへと導かれるところで本編は終わる。乞う次回作「特務艦隊」!ということか。
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