min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

米映画『キャプテン・フィリップス』

2013-12-03 16:30:33 | 映画・DVD
米映画『キャプテン・フィリップス』

監督: ポール・グリーングラス

原作: リチャード・フィリップス / スティーヴン・タッティ

主演:トム・ハンクス

オススメ度:★★★★☆


2009年オマーンからケニア・モンバサ港に向かった米国船籍のコンテナ船がソマリア沖でソマリア海賊に襲われ、船長が捕えられ救出されるまでの4日間を描いた実話。
ソマリア沖の海賊についてはみなさんもニュースで知っているかと思いますが、その実態についてはあまり知られていないかも。
映画の中でも彼らは自身のことをソマリア漁民と称しておりますが実際は漁民とはかけはなれた武装勢力の戦闘部隊と言えるでしょう。もちろん中には現地でリクルートされた漁民もいるでしょうが。
ソマリアに関して言えば1977年に隣国エティオピアとの間で“オガデン戦争”が勃発し、結果的にはエティオピア軍に押し戻されたソマリア。その後多くの反政府武装組織が跋扈し、ほとんど無政府状態の様相を呈しているようです。
ソマリア沖の海賊はこうした武装勢力の資金源獲得のため行われ始め、その被害額は甚大なものとなっています。

さて、作品ですが極めてドキュメンタリータッチに撮られた映像はリアル感にあふれ、テンポ良く進むストーリー展開は手に汗握る迫力に満ちております。
結末は分かってはいるもののハラハラドキドキ!主演のトム・ハンクスの好演が光ります。今まで何となく彼の演技にヤボッたさを感じつづけていたのですが今回はお見事!と言っても過言ではありません。

最後の救出劇はアッサリと観る方がたが多いかと思うのですが、僕個人の感想としては米軍の非情な冷徹さが恐ろしかったです。
自衛隊もこの海域に出動している昨今ではありますが、果たして我が自衛隊は対処できるのでしょうか?



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