東直己著『酔っ払いは二度ベルを鳴らす』光文社文庫 2005.6.20
本書は既に刊行された「すすきのバトルロイヤル」と「ススキノハードボイルドナイト」から特に“酔っ払い”にまつわる楽しくも哀しいエピソードを抜粋した作品である。
酒飲みであれば誰しも本書で語られるいくつかの酔っ払いの失態について思い当たるふしがあるだろう。巷でよく「酒は飲んでも飲まれるな」というがどうしてもこの教訓から逸脱してしまう。
前述の2作は既に読んだことがあるのだがこうして数々の“酔っ払い”たちの奇行、失態、を改めて読むとまた笑えてくる。笑ったあとにちょっぴり自省の念にかられる絶妙な東氏の筆力に感心するとともに彼の人間観察眼とセンスに喝采を送りたくなる。
本書は既に刊行された「すすきのバトルロイヤル」と「ススキノハードボイルドナイト」から特に“酔っ払い”にまつわる楽しくも哀しいエピソードを抜粋した作品である。
酒飲みであれば誰しも本書で語られるいくつかの酔っ払いの失態について思い当たるふしがあるだろう。巷でよく「酒は飲んでも飲まれるな」というがどうしてもこの教訓から逸脱してしまう。
前述の2作は既に読んだことがあるのだがこうして数々の“酔っ払い”たちの奇行、失態、を改めて読むとまた笑えてくる。笑ったあとにちょっぴり自省の念にかられる絶妙な東氏の筆力に感心するとともに彼の人間観察眼とセンスに喝采を送りたくなる。