もうひと月も体調不良が続いてて、映画もあまり見られず禁断症状が出てきたので、
頭を使わず心を動かされずどこも疲れずテレビを流し見るように見られる映画はないかと思ったら、
まさにこれがうってつけであった!笑
映画でこんなに雑なやつ久しぶりに見たわー。
テレビがないので最近のテレビドラマのレベルがわからないけど、
この映画がテレビドラマレベルなら、まあやっぱりテレビはいらんなと思うレベル。
わたしは世代的にノスタルジーも楽しく味わったからいいんだけど、
これ若い子が見ても面白いんだろうか?
粗にして雑な脚本、満載のツッコミどころ、主人公二人のキャラは
昔から既に完成されてるからいいんだけど(二人よく頑張ってる)、
一途なだけで考えなしの行動しかしないヒロインの造形や背景も雑と言う以前に何もない感じ。
無理矢理な設定、最初から最後までわかりやすすぎる悪事、どこにも全くない伏線。
特に残念なのが悪役。タネも仕掛けも陰謀と呼べるものもなく
ただの悪い奴、政治家や警察上層部とのパイプが凄くて手出しできないという設定だけど大物感ゼロ。
後ろで手を組んで歩いてくるのがもう、貫禄が出ずひょこひょこ、なよなよで笑っちゃった。
そしてずーっと俯きながら上目がちに睨んですごんでるつもりの演技がワンパターンなだけで
異常さも冷酷さも感じられない。
なにはともあれ、脚本があほらしすぎて脱力しかない。
でもね、わたしはこの日は心身ともに疲れていて、そういうのを求めてたので、
まーったく頭を使わずハラハラもドキドキもせず、年をとった主役二人を微笑ましく見て、
なんか少し疲れが取れた気がする。笑
とはいえ、今年これよりダメな映画はない気はしてます。(褒めてるのか貶してるのか?