思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

2018年の読書ふりかえり

2019-01-16 17:07:38 | 日記
2018年も安定のポンコツでしたが、
それなりに読書を楽しめたので良い一年でした。

しかし年々、純文学を読む忍耐というか読解力というか
何かが失われていっている気がしないでもない。
文章を追いながら、別のことを考えたりもするし。

まあ、そんなポンコツ感も安定と言えば安定である。


◆2018年ベスト!!!
火星の人』アンディ・ウィアー
事故により火星に一人取り残された宇宙飛行士(兼、植物学者でエンジニア)
マーク・ワトニーの、ガチ火星サバイバルです。
ワトニーかっこいい…。
第46回星雲賞海外長編部門 受賞
「SFが読みたい! 2015年版」ベストSF2014海外篇1位
等、賞歴もありますが、とにかく文句なしにおもしろいので、おススメです!


◆2018年次点!!
『泣き虫弱虫諸葛孔明』酒見賢一
酒見先生によるありがたくも時々眉唾な孔明論。
私は『三國志』を人生で読んだことが無かったので、
ものすごく興味深く且つ面白く読みましたし、
めちゃくちゃ勉強にもなった!とありがたい想いでいっぱいです!
が、『三國志』に造詣の深い友人に薦めたところ、全くハマらなかった…。
やはり好みがわかれるようです。
でも私は好きです!壱部から参部までが特に楽しいです!
第壱部
第弐部
第参部
第四部
第伍部


◇2018年読んで良かった!!

犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ
「犯罪」にまつわる短編集で、
作者はベルリンで刑事事件担当の弁護士として働いていた人物。
どれもこれも、文学でいて写実っぽい。なんだか妙に深い。
ページ数も少ないので、だまされたと思って読んでみてほしい一冊です。


平成大家族』中島京子
2018年は中島京子さんの良さを再発見できた年とも言えそう。
この作品が一番好きですが、『妻が椎茸だったころ』も同じくらい好きかも。
全作品読破できていないので、今年も楽しませていただきます。


雪沼とその周辺』堀江敏幸
連作短編集として谷崎潤一郎賞を受賞しています。
良い文学体験が味わえる、静かでキレイな一冊です。
気もちが凪いでいる時期に美味しいお茶と一緒に読みたいです。
(しかし残念ながら、始終ざわつき気味な私である…)


スペース金融道』宮内悠介
『ナニワ金融道』宇宙版みたいなエンタメ小説です。
が、SF的なガジェットや、宇宙だろうが変わらない金融関連の知識は
とてもおもしろいです。
あと主人公が何かと酷い目に遭う愛すべきダメ男で、
猿渡くんが好きな人には特におススメです!
(そういうジャンルあるのかな…)


◇まだお時間おありでしたら、こちらもおススメです

スタッキング可能』松田青子

ルピナス探偵団の当惑』『ルピナス探偵団の憂愁』津原泰水

スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀

ぼくのともだち』エマニュエル・ボーヴ


というわけで、今年も楽しい読書がたくさんできるといいなあ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【読書メモ】2010年6月 ① | トップ | 梨木果歩『海うそ』一緒に島... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事