なんか、SF続きではありますが、
宮内悠介『スペース金融道』を読みました。
おもしろかった!
『ナニワ金融道』の宇宙版とでも言いましょうか、
”宇宙だろうと深海だろうと、核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てる”
がモットーの新星金融の取り立て担当社員のお話しです。
新星金融の基本理念は、
”バクテリアだろうとエイリアンだろうと、返済さえしてくれるなら融資をする。
そのかわり高い利子をいただきます”
ということで、アンドロイドから、コンピューター内の知的生命体や、謎の植物まで
様々な連中から借金を取り立てる主人公「ぼく」と上司のユーセフ。
鬼畜上司やアンドロイド擁護派の女教授に振り回されて
常に酷い目に遭うのが「ぼく」の仕事でもあります。
主人公も優秀なプログラマなのですが、
不幸な目に遭うことに慣れきってる感があって
なんか、読みながらツッコミ入れつつ応援したくなります。
トラックに轢かれそうになって
”そっと目を閉じた”ところとか、電車の中で笑ってしまいました。
諦めるなよ!
全体的にコミカルなんですが、通貨や貨幣経済の概念や
人工知能のジレンマや暴走など、考えさせられる内容も満載です。
この宇宙では、ギャンブルにハマるのはアンドロイドが多いという
設定と理屈付けとか、なるほどなあと思います。
主人公もネットゲームをせっせとやってるけど。
どうでもいいですが、そのゲーム、中国が舞台で
レアアイテム「玉(ぎょく)」は白菜のかたちなのだそうです。
もう一つのレアアイテムは角煮ですね、きっと。
ちなみに鬼畜上司ユーセフの専攻である「金融工学」とやらは
架空の学問かと思いきや、普通に実在していた。
小説内の噛み砕いた会話ですら理解できなかった私は
投資とか本当に向いてないと、しみじみしました……。
この作家さんはコメディタッチな方なのかな?と思ったら、
直木賞候補になっている作品は、シリアスな作風のようです。
他の作品も読んでみようっと。
宮内悠介『スペース金融道』を読みました。
おもしろかった!
『ナニワ金融道』の宇宙版とでも言いましょうか、
”宇宙だろうと深海だろうと、核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てる”
がモットーの新星金融の取り立て担当社員のお話しです。
新星金融の基本理念は、
”バクテリアだろうとエイリアンだろうと、返済さえしてくれるなら融資をする。
そのかわり高い利子をいただきます”
ということで、アンドロイドから、コンピューター内の知的生命体や、謎の植物まで
様々な連中から借金を取り立てる主人公「ぼく」と上司のユーセフ。
鬼畜上司やアンドロイド擁護派の女教授に振り回されて
常に酷い目に遭うのが「ぼく」の仕事でもあります。
主人公も優秀なプログラマなのですが、
不幸な目に遭うことに慣れきってる感があって
なんか、読みながらツッコミ入れつつ応援したくなります。
トラックに轢かれそうになって
”そっと目を閉じた”ところとか、電車の中で笑ってしまいました。
諦めるなよ!
全体的にコミカルなんですが、通貨や貨幣経済の概念や
人工知能のジレンマや暴走など、考えさせられる内容も満載です。
この宇宙では、ギャンブルにハマるのはアンドロイドが多いという
設定と理屈付けとか、なるほどなあと思います。
主人公もネットゲームをせっせとやってるけど。
どうでもいいですが、そのゲーム、中国が舞台で
レアアイテム「玉(ぎょく)」は白菜のかたちなのだそうです。
もう一つのレアアイテムは角煮ですね、きっと。
ちなみに鬼畜上司ユーセフの専攻である「金融工学」とやらは
架空の学問かと思いきや、普通に実在していた。
小説内の噛み砕いた会話ですら理解できなかった私は
投資とか本当に向いてないと、しみじみしました……。
この作家さんはコメディタッチな方なのかな?と思ったら、
直木賞候補になっている作品は、シリアスな作風のようです。
他の作品も読んでみようっと。
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