思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2016年12月 ②

2023-02-03 17:02:10 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年12月 ②>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『ホテルジューシー』坂木司
この作者の『和菓子のアン』もそうだったけど、
マジメでまっすぐなふつうの女の子が、
自分は正しいと信じつつ、
周りに振り回されたり、考え込んだり、
正しさに自信が持てなくなったり、という成長譚。
「自分の正しさを信じている」というのがミソだと思う。

(あんまりグジグジ悩まず、とにかく前に進むので
 成長譚として素直に読めますよね。
 とはいえ、この作者の主人公って、自己肯定感高くないか?
 最近の若い子ってこれくらいポジティブなのか?すごいな。
 と、中年らしい驚き方をした笑)


『ロストシンボル』ダン・ブラウン
上中下と3巻に分かれていたけど、
そんなにページ数いる?という内容ではある。
引っ張り方が映画を意識しているのか、
ちょっと大げさすぎで、なんかもたもたしていたなあ。
フリーメイソンの秘密というものも、
そこまでして隠すもんだろうかとか思ってしまった。
風土の違いなのかしら。

(ダン・ブラウンは読むたびに「映画化意識しすぎ〜」と思うので、
 じゃあ読むなよって話です)
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【読書メモ】2016年12月 ①居眠り磐音シリーズ

2022-12-13 18:33:45 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年12月 ①>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『紅花ノ邨 居眠り磐音江戸双紙 26』佐伯泰英
元許嫁の窮地を救いに山形へ。
って、数週間もかけて歩いているうちに
手遅れになるものではなかろうか。
そこはのんびり歩いてちゃダメだろ!
とか思ってしまったけど、
そういうつっこみはお呼びではないようで。
藩政に関わる問題なら、一介の浪人が首突っ込んでは
いけない気がするのだけど、
そこもまた良し!ということで。


『石榴ノ蠅 居眠り磐音江戸双紙 27』佐伯泰英
ちょっとした藩の跡継ぎ問題に首突っ込んだり、
将軍の跡取りをうなぎ屋につれていったり、
御用を手伝ったり。
小さい事件があちこちに散らばっている感じ。
大事件の前の繋ぎの巻かな?


(2016年11月の補足で<居眠り磐音>シリーズが
 3冊しかなかったと書いた早々に
 4冊目5冊目あるやんけ!と思いますよね。
 適当で申し訳ない。
 ついでに、あと一冊あった模様(この翌月に読みます)。
 今回読んだのはシリーズ26、27冊目。
 ストーリー的にも序盤の波瀾万丈が落ち着いて
 色々とネタを探っている頃合いかな?
 比較的平和な後半戦かな?なんて思いました。
 が、このシリーズは全51巻もあるそうです。すげ〜。)
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【読書メモ】2016年11月 ② 居眠り磐音シリーズ

2022-11-17 11:52:57 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年11月 ②>
親戚の大おばあちゃんの遺品に時代物小説が少々ありまして。
その一部の<居眠り磐音>シリーズが
なぜか3冊(しかも23〜25)しかなくて積読していたのを、
まとめて読みました。
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『万両ノ雪 居眠り磐音江戸双紙23』
大おばあちゃんの遺品にあった佐伯泰英モノ。
しかしシリーズの23から…。
前半、主人公がお留守だったので、
南町奉行所与力の笹塚孫一について感情移入していたら、
中盤であっさり退場。
おおい…。
そしてこの主人公は無双すぎやしないか。
しかもシンデレラ並に出世してる?
これは、シリーズの序盤が面白いタイプではなかろうか。
金座裏の政次が後を継いだとこから読み始めた感じだな。
(佐伯泰英の<鎌倉河岸捕物控>シリーズのこと)
ところで、万両の親方がお香を殺しそびれた理由が
不明なままなんだけど…。


『朧夜ノ桜 居眠り磐音江戸双紙24』
まあ、読みやすいのでサクサク読みました。
磐音無双。強すぎ。
ようやく結婚式を挙げたようです。
披露宴の夜に最後の刺客がやってくるのが
クライマックスですが、
無粋というか非常識ではなかろうか。
と、小姑のようなことを思ってしまった。


『白桐ノ夢 居眠り磐音江戸双紙25』
長屋時代の友人でひとりだけ貧乏生活から抜け出せない
武佐衛門の悲しさは良いですね。
家基がうなぎの出前を頼むくだりで、
まだ将軍でもないのにうなぎを食べにも行けなくて
大変だなあと。
生まれて2年(つまり2歳だ)で忍びの頭領になるという
山田風太郎的トンデモ設定が出たけど、
この作者ってこういうことする人だったかしら。

(ちなみに<居眠り磐音>シリーズでは、
 しょっちゅううなぎを食べています。
 <鎌倉河岸捕物控>シリーズでは田楽を食べまくっているので、
 そちらよりはうなぎの方が良いなあ
 いや、もっと色々なものを食べて良いんだよ、と思うけど)
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【読書メモ】2016年11月 ①

2022-11-08 18:53:25 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年11月>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。

『スペイドという男 ハメット短編全集 (2)』
ダシール・ハメット/稲葉明雄訳

ハメットを知らず、
代表作の『マルタの鷹』もタイトルしか知らず、
サム・スペイドという探偵も知らなかったのだが、
ハードボイルドの祖と言われているらしい。
短編集の編者はエラリー・クイーンで、
ヘミングウェイやチャンドラーにも影響を与えた文体とのこと。
うーん、そうかな?
文章の意味がわかりづらい箇所が多くて、
あまりピンとこなかったなあ。
スペイドという探偵の作品は有名な「マルタの鷹」の他は、
この本に入っている3編だけらしい。
少ないのね。


(自分の読書傾向がいまだに謎なんですが、
 この人(6年前の私)、王道『マルタの鷹』を読む前に
 なぜか短編集を読んでるんですよ。
 何考えてたんでしょうね…。
 この短編集の序文をエラリー・クイーンが書いています。
 探偵サム・スペイドの短編3篇の他、
 7篇の短編が収録されています。
 文句ばっか言ってますが、さすがに反省したらしく
 この2ヶ月後に『マルタの鷹』を読みます。
 最初からそっちを読め!
 とはいえ過去の自分に無責任に文句言うのは、
 意外と楽しいな)
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【読書メモ】2016年10月 ②

2022-10-26 18:10:52 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年10月>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
この頃は、読書量が少ないですね。
仕事が忙しかったのかな。


『ブレイクスルー・トライアル』伊園旬(いぞの・じゅん)
2006年「このミステリーがすごい!」大賞作品。
たくさんのキャラクターが登場して、それぞれ魅力的で、
おもしろかった。
セキュリティ突破というお題は最初からわかっていたけど、
宝石泥棒の関わり方が良かった。
コーヒーショップでナンパしようと思った主人公の
躱し方が良かったなあと思った
(いつもはディープなミステリ読んでるのに、
その日に限ってゼクシィ読んでるって、なんだそれ)。
結構たのしめたのだけど、アマゾンのレビューは辛口…。
あ、そう…。

(とある研究所の自動警備システム突破に懸賞金をかけた
 イベントが舞台の、ミステリというより人間模様ストーリーかな。
 ハッキングとか泥棒テクニックとか、そういう専門的技術的な
 学びはあまりないんですが、
 スカッとかる〜く読める一冊です。
 そんなに悪くないと思うんだけどなあ、
 Amazonレビュー、厳しいなあ…笑)


『株価暴落』池井戸潤

(メモなし。
 ワンマン会長が一代で成長させたスーパーチェーンを狙った
 連続爆破事件。
 え?刑事ドラマ?社会派ミステリ?
 と思うけれど、池井戸潤なので、銀行マンが主役です。
 大企業のメインバンクである白水銀行の担当者が主人公。
 犯人は?動機は?というミステリ的王道ストーリーに加えて、
 銀行内で「経営再建(追加融資)」か「倒産(債務超過してるし)」かの
 駆け引きが熱い。
 銀行パート、ミステリ要素がかすむくらい熱い笑
 やはり池井戸潤だった。
 あ、もちろんおもしろいですよちゃんと)
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