思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2007年11月~12月

2018-04-20 16:26:08 | 【読書メモ】2007年
<2007年11月~12月>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『むかしのはなし』三浦しをん
(メモなし)


『死者の季節』デヴィッド・ヒューソン
事件の始まりが、人の皮をはぐという衝撃的なものだったんですが、
その必然性とか全くなくて、被害者がかわいそうなくらいでした。
全体的におもしろく読んだけど、いらないエピソードとか設定が
多かった気がする。気のせいか?

(これも頭の中の穴に落ちたな。ぜんぜん思い出せない…)


『妻と罰』土屋 賢二
(メモなし)


『イッツ・オンリー・トーク』絲山秋子
躁うつ病持ちの画家(仮)の女性と社会性の無いイトコと
政治家見習いの蒲田くんたちのはなし。ちょっと退屈だった。

(文句を言っていますが、この後しばらく
 定期的に絲山作品をせっせと読み続ける私がおります)


『刀語』西尾維新
ライトノベルのど真ん中という感じ。
読みやすいけど、わざとっぽいのが気になる。


『あなたの呼吸が止まるまで』島本 理生(りお)
舞踏をやっている父としっかり者の小学生の娘。
不思議な組み合わせの親子の関係が良かった。
ダメ男への復讐が微妙です。


『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん
これで直木賞をあげなくても良いと思う。もっと良いのあるでしょ。
いや、おもしろかったけど。


『坂の上の雲』司馬遼太郎
3巻をいきなり読んでしまった。進むべきか、引くべきか。
とりあえず1巻から読みなおそうと思います。

(これ、会社の本棚で拾ったんだと思います。3巻だけ。
 全7巻を自分で買いそろえて年明けの3月くらいに全巻読了しました。
 司馬好きの友人と「今後の人生で、伊地知という姓の人間に出会ったら、
 やさしくできる自信がない」という話しになりました。
 司馬史観の呪縛!)
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【読書メモ】2007年10月

2018-04-18 16:41:52 | 【読書メモ】2007年
<2007年10月>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『夢の浮橋』『聖少女』倉橋由美子
(メモなし。記憶もなし。ちゃんと読了したのかな。自信ないです。
 ぜんぜん関係ないですが、ネット黎明期に流行ったテキストサイト「popoi」を
 学生のころに愛読していまして。そのタイトルの元ネタが
 倉橋由美子の小説『ポポイ』です。ってどうでもいいか)


『その街の今は』柴崎友香
女性のなんでもない台詞や心理がうまい、とのことだったけど、
そうでもない。大阪弁でごまかされているだけだと思う。
芥川賞候補作。うそだあ。

ここでも言及してる、頭の中の穴に落ちた作品ですね。
 にしても、言い過ぎだろ過去の私)


『どんぐりと山猫』宮沢賢治
久しぶりに宮沢賢治の本を読みました。ブックオフで100円。
そこかしこに、鉛筆で以前(多分)の持ち主の書き込みが記されています。
で、『どんぐりと山猫』主人公に届いたハガキの文面横に
「へた」と書いてあった。そりゃないだろうと思う。
というか、個人的にな良い表現だと思いましたよ。
「墨もがさがさして」って、いいじゃん。

(気に入らなければ鉛筆なんだから消せばいいじゃないか、過去の私よ)


『六の宮の姫君』北村薫
主人公である文学部4年生の女の子が菊池寛の「真珠夫人」は
ドラマにすればおもしろい作品です的なことを言っていました。
初版は1999年。 昼ドラ「真珠夫人」は2002年。
当時、小説の「真珠夫人」は絶版中だったらしい。
プロデューサーが「六の宮の姫君」を読んでたのかしらん。
とどうでも良いことを考えます。


この時期、感想が空欄でタイトルだけ「とりあえずメモった」
感じの本が多かったのですが、
『どんぐりと山猫』『六の宮の姫君』の二作だけ長々書いてあって
(しかも感想じゃなくて余談だ)
我ながら、何があったんだという気になります。
気分にムラがある時期だったのであろう。
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【読書メモ】2007年9月

2018-04-16 14:32:15 | 【読書メモ】2007年
<2007年9月>
この月は3冊、しかもタイトルのみのメモでした。
内容も記憶になさ過ぎて、2015年にメモをしなおしています。
この月だけ仕事が忙しかったわけでもなかったようですが、
なんとなく読む気にならない時期だったのでしょうかね。
そういうときってありますよね。


『初秋』ロバート・パーカー
ハードボイルド私立探偵スペンサーのシリーズ7作目。
とはいえ多分これが初読。
離婚の手札として両親に翻弄されて心を閉ざした
15才の少年ポールを鍛え直して自立心を与えるというストーリー。
そういや森の中の小屋でマッチョにウェイトトレーニングやら
大工仕事やらして絆を深めていくストーリーは
うろ覚えながらに覚えてる。(2015年に感想書いてます)


『料理長が多すぎる』レックス・スタウト
肥満で巨漢の安楽椅子探偵ネロ・ウルフと助手アーチ―のシリーズ。
丸谷才一がこのコンビのこと書いてたなあ。
料理長が集まって美食会が開かれて、殺人が起きるというもの。
そういえばかすかに衝立の向こうで死んだ料理長がいたような…。
探偵小説の黄金期1930年代の名作のひとつと言われているらしい。
(2015年に感想書いてます)


『大江戸美味草紙』杉浦日向子
(メモなし)
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【読書メモ】2007年5月〜8月 ③

2018-04-12 14:28:09 | 【読書メモ】2007年
<2007年5月~8月 ③>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『ジャージの二人』長嶋有
(メモ無し。良い歳してジャージを着たダメ父子の話し。
 という設定だけ覚えている!
 と自慢げに書きましたが、タイトル=設定ですもんね。
 他の設定はまったく覚えていない…)


『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。
まして雨の中となるとなおさらだ」
というたった一言から推理を展開する有名すぎる短編。
こういう論理遊びは好きだ。
(これは好きですし、ちゃんと覚えています。
 歩いたとしたらバスや電車のない夜中、
 町から外ではなく外から町、とか、どんどん推論していくの、楽しい)


『4時のオヤツ』杉浦日向子
(メモ無し。学生の頃から杉浦日向子は大好きです。
 全著作を持っているので、まあ、書く事もなかったのかな。
 この頃は司馬遼太郎も読んだことなく、私の中の江戸は
 100%日向子先生で構成されていました)


『グレート・ギャツビー』F・スコット・フィッツジェラルド/村上春樹訳
村上訳だったからか、大人になったからか、凄く面白く読めた。
(学生の頃に『華麗なるギャツビー』を読んで、ピンと来なかったのですが
 村上版が出ると知り、購読。たのしかった。
 ちなみに『The Great Gatsby』は邦訳が多数刊行されていて
 誰の訳で読んだか定かでない。多分、野崎孝版だと思う。
 さらに余談ですが、訳者は発行年度順に、大貫三郎(1957)、
 野崎孝(1957)、佐藤亮一(1974)、 橋本福夫(1974)、
 守屋陽一(1978)、村上春樹(2006)、小川高義(2009)
 だそうです。多すぎ!)


『花宵道中』宮木あや子
杉浦日向子とは違う、リアルな吉原事情にビックリした。
(長らく松井今朝子と混同してたアレです)


『沈黙博物館』小川洋子
形見の博物館を作るという設定も良かったけれど、
舞台となる小さな町がとても魅力的だった。
壁に耳を入れて大人か子どもか見分けるというのは
本当にあったことだろうか、ひとつひとつのエピソードに
凄く惹かれました。
(好きな作家って、まとめ読みしたくなるタイプと、
 定期的に味わいたくなるタイプってありますよね。
 この作家さんは、後者)


『夏の約束』藤野千夜
キャンプに行こうという約束を果たそうとするニューハーフの
たま代と、仲良しグループじゃあるまいし的な距離感で
程よく付き合っていて、全然アクティブでない仲間たち。
なんでそんなにキャンプに行きたがったか、とか、
もう少しおもしろい仕掛けがあっても良かったんではないかと思う。
芥川賞作品って、言われなきゃ分からない。読みやすいけれども。
(第122回(1999年下期)芥川賞受賞作だそうです。
 ビックリするくらい記憶にないのですが、
 多分、泥酔してずっこけて頭でも打ったのでしょう)
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【読書メモ】2007年5月〜8月 ②

2018-04-11 10:50:50 | 【読書メモ】2007年
ひきつづき。

<2007年5月~8月 ②>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『麗かや』内田百間(門構えに月)
ヌ公って、結局なんなんだろう。たぬき?
読みやすいのに、全く分からないのが、
百鬼園先生のいいところなので、よし。

(大学生のころに先輩に勧められて内田百間を読み始め、
 一時期だいぶ傾倒していました。
 『冥途』などの小説から『阿房列車』などの紀行文、
 『ノラや』『御馳走帖』などの随筆を、
 ハマった数年で読み散らかしました。懐かしい)


『四日間の奇蹟』浅倉卓弥
指を失くしたピアニストと障がいを持った少女と
バツイチヒロインの入れ替わりもの。分かりやすい。
心ってどこにあるのか、という永遠に解けない
疑問に対して上手く話しを盛り上げていったと思う。
ミステリなのかは甚だ疑問ですが。

(ぜんぜん記憶に無いぞ……
 あらすじ読んでも思い出せないのだけど
 この時期はよく泥酔してたので、頭でも打ったのかもしれない)


『焦茶色のパステル』岡嶋 二人
殺人の動機が、気付けよ!という感じのものだったので、
伏線にイライラさせられたけど、女子二人のやりとりがおもしろかった。
床でワイン飲むの、わかる。


『写楽殺人事件』高橋 克彦
秋田蘭画とか、写楽別人説とか、とても勉強になりました。
画もあればもっと楽しめたと思うのだけれど、
それは難しいのかしら。

(先日、松井今朝子『東州しゃらくさし』を読んだ際、
 手元にあったら読み比べをしたかったのですが、
案の定、紛失済みでした)


『めぐらし屋』堀江敏幸
主人公の名前が蕗子さんというのが良い。
表記も「蕗子さんは・・・」と、さん付け。
40過ぎとは思えないかわいいキャラに合ってると思う。

(この作品にすごく好感を抱いたのだけど、
 この作者の他の作品を読んでいないのはなぜだろう。
 きっと、そのうち、読むでしょう。
という感じで再び11年がめぐるのだろうか)


『向日葵の祝祭』藤原伊織
最近亡くなったばかりで、本屋で追悼フェアをやっている。
文庫も復刊したみたい。というわけでまとめ読み。
個人的には『テロリストのパラソル』が最高傑作。

『ダックスフントのワープ』藤原伊織
ダックスフントのワープはおもしろかった。
最後はもう少し、他の選択もあったのではと思ったけど。
ねずみの丸焼きの辺りは微妙。

(2007年の4月に『テロリストのパラソル』で
 初めて作者の小説を読んですごく面白いと思い、
 良い作家さんを知ったぞと喜んだ直後、
 2007年5月の訃報でした。
 結構衝撃を受けたのを覚えています)
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