思惟石

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『泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部』三国志初心者的に驚いた

2018-11-01 15:59:27 | 日記
酒見賢一による孔明論『泣き虫弱虫諸葛孔明』を
文春文庫版で読んでいます。
なんか、間違えてばかりで、すみません、
2018年11月現在で文庫になっているのが第四部まででした。
「ちょっとニュアンスある表紙の5巻」は、単行本です。
この度、ようやく全巻を買いそろえたので、よーくわかりました。
最終巻だけ文庫落ちしていないってことが。
でも買っちゃった!
文庫4冊と単行本1冊って本棚内でのバランスが悪くて
ちょっと悩ましいと思いましたけど、
単行本初版が2017年7月なのでもう少し待てば良い気もしたけど、
シリーズ中で最もぶ厚いけど、まあ、買いですね!

という私の本棚問題は良いとして、第四部を読了です。

しつこいのですが、私、この作品が人生に於ける
初・三国志ということで、本当に予備知識が無いのです。

そんな初心者的には、第四部の内容は、
「え?これ、最終巻じゃないの…」
です。

いや、ホントに。
これ、最終巻じゃないの?
マジすか?


あまりいないと思いますが、以下、
三国志の基礎知識ゼロの方にはネタバレになる内容ですよ。


まずね、最大の驚きはですね、
「三国志って、劉備が途中で死んじゃうの????」
です。
いやー、ビックリした。
私の怪しい中国史観でも、晋の祖は劉備ではないらしい、
ということくらいは知っていたのですが。
せめてもう少しサクセスすると思っていましたよ。

まず龐統が死んじゃって「早い~っ」と思いましたが、
その後に続いて関羽まで討死してしまい、
ビギナーサンゴクシシャンの私は大いに戸惑ったわけです。
とにもかくにも、「戦国だもんな、死ぬときは死ぬよな…」
と自分に言い聞かせながら世の無常を噛みしめていたところ
返す刀で張飛がまったくもって消化不良な死に方で退場ですよ。
おいおい、そりゃないだろ。
と思ったら劉備もキラリと光る男の魅力を発揮しないまま、
静かに惨敗して床に臥せるって。
…おい!
マジか。
初・三国志の洗礼に、期待に膨らんだ私のハートが置いてきぼりですよ~!
全員に織田信長レベルの豪快な死にざまを期待していたわけでは
ないのですが(いくらかは期待してたけど!)、
主役級の人間が、ちょっとサクサク死に過ぎじゃない?
あと、これ、もう最終巻でよくない?
もう、スターキャラいないじゃん!
しれっと魯粛も死んじゃうし!
孔明がひとりぼっちでかいわいそうじゃん!!!
変態は、周りにイジリイジラレするキャラがいてこそ、
キラリと光るんだよ変態性が!!!

白帝城にて、めちゃくちゃ重い遺言までされちゃって、
孔明がかわいそうになってきました。
ずっと第二巻辺りのテンションで爆笑するものかと思っていましたが
歴史が動く瞬間の話しらしい重みがジワジワ来たって感じです。
とうとう次は最終巻。

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