酒見賢一による孔明論『泣き虫弱虫諸葛孔明』です。
文春文庫から全四部で刊行されていますが、
それの第壱部をようやく読みました。
とりあえず、先に言うと、おもしろいです!
孔明、変人すぎ!!
でも、周りもみんな変人!
なるほど、三國志ってこういう話しだったのかあ……
と、しみじみ勘違いできると思います。
私はそう思いました。
基本的には、小説とエッセーのいいとこ取りな感じの
酒見賢一ならではと言った軽妙で人を食ったような文章で
孔明の人生をあれこれ解釈したり、仮定したり、ちゃかしたりしながら
ぐいぐい描いていくお話しです。
作者は、「三國志を読んだのは作家になって後のことだった」とか言ってますが
もうね、眉をびしょびしょにしてほしいくらいの眉唾です。
(第壱部の解説でも冒頭で触れられてますが)
読み始めた時期はさておき、作者、相当に資料を読み込んでます。
どうやら英語版三國志までけなげに読んでいるっぽい。
その上で、豪快に、解釈しつつ、ふざけてます。
司馬遼太郎のように「余談だが」と謙遜することもなく
ぐいぐいと地の文に「大丈夫か孔明よ」とか突っ込みまくる作者ですが、
なんだかんだで「資料はこんな感じですよ〜」「こういう解釈もありますよ〜」って感じで
「あんた相当読んでるだろ!!!」とこちらが突っ込みたくなるくらい
足腰がちゃんとした内容です。
ちなみに私はいわゆる『三國志』は読んでませんし、
横山光輝の漫画も、ゲームも、未経験なのです。
基礎知識がほぼ無い。
兄が持っていた『蒼天航路』を2巻くらいまで読んで、
辟易したのが唯一の三國志体験かもしれません。
そんな私でも三國志および孔明の基礎から応用まで
楽しく吸収できました。
ありがたい&おもしろいよ!
これを読んでおくと三國志マニアともそこそこ会話できるよ!
(むしろディープなファンはこういうのに対して怒るんですかね。
アマゾンレビューで怒っている人がいたけど)
とにかく高評価な私ですが、
唯一、熱く文句をつけたいのは、
「ルビが少なすぎ!!!!」です。
三國志の基本情報が頭に入ってないので、
人名と地名は、もう少しケアしてほしい……。
この一点に於いても、作者(&編集者)は、
相当な三國志マニアだと思います。
ふつーは荀彧(じゅんいく)とか糜竺(びじく)とか
荊州(けいしゅう)とか沔水(べんすい)とか読めないから!
何回出ても読めないし覚えられないからな!!!ルビふれよ!!!
(しかし、普通にキーボード入力で変換できるのね……。
でもね!絶対に!一般教養の範囲内じゃない!!)
なにはともあれ、おもしろいです。
孔明のみならず劉備も、もちろん関羽も張飛も、全員変人なんで、
もしかしてファンの人よりも初心者向けなのかもしれません。
少なくとも私は、三國志には変人しかいなくておもしろい!と思えて
幸せです!
文春文庫から全四部で刊行されていますが、
それの第壱部をようやく読みました。
とりあえず、先に言うと、おもしろいです!
孔明、変人すぎ!!
でも、周りもみんな変人!
なるほど、三國志ってこういう話しだったのかあ……
と、しみじみ勘違いできると思います。
私はそう思いました。
基本的には、小説とエッセーのいいとこ取りな感じの
酒見賢一ならではと言った軽妙で人を食ったような文章で
孔明の人生をあれこれ解釈したり、仮定したり、ちゃかしたりしながら
ぐいぐい描いていくお話しです。
作者は、「三國志を読んだのは作家になって後のことだった」とか言ってますが
もうね、眉をびしょびしょにしてほしいくらいの眉唾です。
(第壱部の解説でも冒頭で触れられてますが)
読み始めた時期はさておき、作者、相当に資料を読み込んでます。
どうやら英語版三國志までけなげに読んでいるっぽい。
その上で、豪快に、解釈しつつ、ふざけてます。
司馬遼太郎のように「余談だが」と謙遜することもなく
ぐいぐいと地の文に「大丈夫か孔明よ」とか突っ込みまくる作者ですが、
なんだかんだで「資料はこんな感じですよ〜」「こういう解釈もありますよ〜」って感じで
「あんた相当読んでるだろ!!!」とこちらが突っ込みたくなるくらい
足腰がちゃんとした内容です。
ちなみに私はいわゆる『三國志』は読んでませんし、
横山光輝の漫画も、ゲームも、未経験なのです。
基礎知識がほぼ無い。
兄が持っていた『蒼天航路』を2巻くらいまで読んで、
辟易したのが唯一の三國志体験かもしれません。
そんな私でも三國志および孔明の基礎から応用まで
楽しく吸収できました。
ありがたい&おもしろいよ!
これを読んでおくと三國志マニアともそこそこ会話できるよ!
(むしろディープなファンはこういうのに対して怒るんですかね。
アマゾンレビューで怒っている人がいたけど)
とにかく高評価な私ですが、
唯一、熱く文句をつけたいのは、
「ルビが少なすぎ!!!!」です。
三國志の基本情報が頭に入ってないので、
人名と地名は、もう少しケアしてほしい……。
この一点に於いても、作者(&編集者)は、
相当な三國志マニアだと思います。
ふつーは荀彧(じゅんいく)とか糜竺(びじく)とか
荊州(けいしゅう)とか沔水(べんすい)とか読めないから!
何回出ても読めないし覚えられないからな!!!ルビふれよ!!!
(しかし、普通にキーボード入力で変換できるのね……。
でもね!絶対に!一般教養の範囲内じゃない!!)
なにはともあれ、おもしろいです。
孔明のみならず劉備も、もちろん関羽も張飛も、全員変人なんで、
もしかしてファンの人よりも初心者向けなのかもしれません。
少なくとも私は、三國志には変人しかいなくておもしろい!と思えて
幸せです!
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