思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

森見京都地図

2015-04-21 13:44:47 | 日記
関西の作家なら森見と万城目。
みたいな書評をどっかで読んだ気がするのですが
個人的に2強を挙げるなら森見と津村だと思います。
誰も聞いてないけど勝手に主張しておきます。

というか、関西在住で関西を舞台に書く作家さん、
近頃元気ですよね。

ひと昔前に伊坂幸太郎のデビュー作を読んだとき、
仙台という地方都市が舞台になっていて
へえーと思ったのを覚えています。
仙台在住の作家が書く仙台舞台の小説。
もはや東京在住でなくても
新人作家が仕事をできる時代なのだな、と。

ところで、ここ数年森見登美彦が好きすぎて
私の中の京都は森見小説でできていると言っても
過言ではない状態です。
下鴨神社の古本市にいきたい。
鴨川デルタでケンカしたい。
木屋町通りで泥酔したい。
猫ラーメン食べたい。
関西圏での居住経験が無いもので、
頭の中にだいぶ歪んだ京都マップが形成されています。
京都日帰り出張という嫌がらせみたいな仕事の際、
なぜか糺の森だけ行ってみたり。
もう少し行きやすくて行くべき価値の高い場所が
あったような気がします。
未だに正解がどこだかわからないけど。

もうひとつ余談ですけど、
京大出身って変な人(好い意味でですよ)多い。
友人の男性は京大出て映像制作会社入ってすぐ辞めて
フランス人と結婚してフランス行って親泣かせてました。
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黒後家蜘蛛の会

2015-04-10 11:43:07 | 日記
西澤保彦のタックシリーズの、特に初期作が好きだ。
という話をしていたら、
安楽椅子探偵が好きならば、という前置きで
アシモフの『黒後家蜘蛛の会』シリーズを薦められました。

これ、面白いですよ!!

舞台は毎回、『黒後家蜘蛛の会』の定例夕食会。
で、おっさんたちが美味しい食事と酒を楽しみながら
ちょっとした謎を肴にああでもないこうでもないと推理談義をし、
最後に老給仕ヘンリーが「僭越ながら…」と言って
鮮やかに謎解きをする、という短編です。

私は別に安楽椅子探偵は好きではないのですが
飲み食いしながら推理をこねくりまわすという設定は
大好きです。
なんだろう、この嗜好。
そういえば近頃、女の子が大食いする
テレビバラエティを微笑ましく見てしまうのですが。
寄る年波で自分があまり食べられないから
若い女の子が気持ちよく食べる姿を見ていたいという
中年オヤジの心持ちになっているようです。
黒後家蜘蛛の会でもぐもぐ食べてるのはおっさんだけどな。

そうそう、黒後家蜘蛛の会は、おっさんばかりなのです。
で、会話ものなので、最初は誰が誰だか
わからなかったりしたのですが。
それぞれにキャラが立っていて
意見やお互いに吐く毒にも個性があるので
とても読みやすく楽しめます。

最初に設定を聞いたときに
浅田次郎の『沙高樓綺譚(さこうろうきたん)』を思い出しましたが、
あれは百物語形式ですね。
ぜんぜん違います。安定のポンコツ。私。
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