思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2009年12月

2018-10-25 08:07:26 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年12月 >
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『天使』 佐藤亜紀
この人はホントにいいなあステキだなあと思う。
文章をそぎ落としすぎて分からない表現が多々あるけど、
それも魅力に感じられる。もう1回読みたい。
でも続編はもったいなくて読みたくない。

(もったいなさすぎて、続編の『雲雀』を8年も寝かせてしまいました…
 ちなみに『鏡の影』のあとに、勢いで読了しました。ごちそうさま)


『しゃべれどもしゃべれども』 佐藤多佳子
噺家のお話し。特筆すべき内容は無し。土曜8時のドラマみたい。

(こっちの佐藤さんには厳しいな…)


『鬼の跫音』 道尾秀介
(メモなし。
 ちょっと怖い連作短編集)


『奇想の図譜』 辻惟雄
(メモなし。
 『奇想の系譜』の続編?姉妹本?みたいなものだけど
 前著の方がおもしろいと思う。
 若冲とか白隠の話しはおもしろいです)


『逆説の日本史7 中世王権編 太平記と南北朝の謎』 井沢元彦
高師直が「領地が無いなら奪えばいいじゃない?」といった内容の
マリー・アントワネット的発言をしていたのがおもしろかった。
あと、室町は幕府だったと初めて知った。時代の名前だと思ってた。

(この頃、ようやく歴史っておもしろいと思い始めました。
 しかし室町幕府を認識していなかった20代の私、すごいな)


『孤島の鬼』 江戸川乱歩
(メモなし。
 明智小五郎は出ない、独立した長編ミステリです。
 主人公が大きな精神的ショックを受けて白髪になる、と言うあるある設定を
 有名にした小説とも言える。ちがうか。
 元ネタは黒岩涙香らしいです)
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【読書メモ】2009年11月 

2018-10-15 16:43:56 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年11月 >
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『神様』川上弘美
305号室に住む熊に誘われてピクニック。ステキ。デビュー作。


『R.P.G』宮部みゆき
(メモなし。
 殺人事件がきっかけとなってネット上の疑似家族の存在が現れ…
 というストーリーなのですが、まあ、記憶に無い)


『ねっとのおやつ』佐藤雅彦
(メモなし。
 So-netで毎日配信されるミニアニメの4コマ版。
 CD-ROM版もありましたが、私は紙派。
 現在では『四国はどこまで入れ替え可能か』に改題されている模様)


『こんな生活』大田垣 晴子
(メモなし)


『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』本谷有希子
姉も妹も強烈。映画もいいらしいので観てみよう。

(「劇団、本谷有希子」の第一回公演作品の、小説化。
 その後、吉田大八監督で映画化された作品です。
 舞台は観てないですが、映画は観ました。おもしろかった。
 サトエリ可愛かったなあ。あとエキセントリックな役が似合ってたなあ)


『ひとり日和』青山七恵
芥川賞(笑)


『風花』川上弘美
イライラする女が離婚するまでの話。好きじゃない。


『ポトスライムの舟』津村記久子
ポトスライムは良かった。
一緒に収録されている会社を辞めたいOLの話はちょっと良くわからなかった。
しかしこれで芥川賞あげなくても、もっと良い作品あると思う。

(第140回芥川賞受賞作(2008)。
 「働く」ということに折り合いをつけられない
 20代女性が主人公の2作品『ポトスライムの舟』『十二月の窓辺』が
 収録されています)


『実況生中年』松尾スズキ
(メモなし)


『鹿男あをによし』万城目学
鴨川ホルモーより面白かった。
といか、前作がつまらなかったので避けていたけど、
まあ面白かった。

(我ながら、私、ホントにこの人に厳しいな……)


『ぼんち』山崎豊子
「沈まぬ太陽」も「華麗なる一族」も読んでみたいけど、
そのボリュームに負けてつい手が出ず、
一冊で完結しているこれを読んでみた次第。


『奇想の江戸挿絵』辻 惟雄
読本(よみほん)合巻(ごうかん)の挿絵がたっぷり載ったビジュアル文庫。
やっぱ北斎がすごい。歌川豊広も良かった。
「百日紅」で好きだった国直はあんまり活躍してなかったので残念。
国芳が意外と名を残していて、意外。


『できるかなクアトロ』西原理恵子
インドのヒジュラ(おかま)取材とか、日々のあれこれとか。
300円のチョコ(ゴディバ)でキレるとこが好き。
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【読書メモ】2009年10月

2018-10-12 20:11:13 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年10月 >
メモがないことが多いですね。
忙しかったのかな。
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『モダンタイムス』伊坂幸太郎
(メモなし。
 『魔王』の50年後の世界が舞台のようです。
 あまり内容を覚えていないな…。
 この人の軽妙な会話は好きなのですが、
 作品によって記憶に残るか否かの差が結構激しい。
 どうも『魔王』シリーズ?のあたりは苦手なようです。
 陽気なギャングとかは、比較的良く覚えているのだけど)


『センセイの鞄』川上弘美
まさかの結末で、ずるいと思ったけど、すごく好きだ。

(好きです!
 最後はお風呂で半身浴しながら読んで、ちょっと泣いた)


『玻璃の天』北村薫
(メモなし。
 ベッキーさんシリーズの二作目ですね。
 この作品でも常連の直木賞にノミネートされますが、受賞に至らず。
 シリーズ三作目『鷺と雪』でようやく直木賞受賞となります。
 ま、今更直木賞なんかなくても…てとこまで来てる作家さんでしたので、
 どうでもいいかもしれません。
 本音を言うと、直木賞を見守っていた一般読者の大多数が、そう思ったと思う。
 本当に、あの頃の直木賞芥川賞の意味の無さはすごかった)


『終の住処』磯崎 憲一郎
(メモなし。
 第141回芥川賞受賞作(2009)。
 まったく記憶に残っていませんが、
 平凡なサラリーマンによる人生の振り返り小説?かな?
 覚えてないけど)


『グレート生活アドベンチャー』前田司郎
舞台用の脚本の方がおもしろかった。
なんでああいう会話がかけるんだろ。
RPGの洞窟のタイル張りの床は、魔王が発注するのかなあ的な。

(こちらは、第137回芥川賞の候補作。
 舞台版だと『偉大なる生活の冒険』というタイトルです。
 五反田団の舞台を先に観て、小説版を読んだような記憶が。
 なんか階段状の舞台でケンタッキーをめっちゃ食べてた記憶がうっすらあるけど、
 それはまた別だったかな、曖昧…)
 

『ミュージック・ブレス・ユー!』津村記久子
大阪弁の会話がすごくシズルがあってよかった。
西は、京都の森見と大阪の津村だと思う。万城目ではない。


『サビシーマン 寝言サイズの断末魔Ⅳ. 』松尾スズキ
あ、離婚してたんだあ。


『タンノイのエジンバラ』長嶋有
(メモなし。
 4作品が入った短編集。
 この人、ブルボン小林名義で『ぐっとくる題名』という本も出してますが、
 とにかくタイトルが良いんですよね。ずるい。
 『サイドカーに犬』『猛スピードで母は』の初期作品タイトルは本当に秀逸)


『あの子の考えることは変』本谷有希子
この小説のダメ女も愛らしくて良かった。
けど、ミュージックブレスユーのアザミやチユキが、こんな23歳になったらヤダ。

(というわけで、ダメ女によるダメ女評の話です。
 おすすめ!おもしろいよ!)


『返事はいらない』宮部みゆき
(メモなし。
 そこそこ初期のミステリー短編集。
 『火車』の原型も収録されているようです。
 まったく記憶に無いですが)

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【読書メモ】2009年9月 

2018-09-20 13:07:09 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年9月 >
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『となり町戦争』三崎亜記
理由もわからずとなり町と戦争が起こるという設定がおもしろい。
架空戦争モノとしては『図書館戦争』(有川浩)の
設定(何と何が戦うのか)の緻密さとは真逆の抽象的な表現が良かった。
『図書館戦争』の方が好きだけど。


『慟哭』貫井徳郎
構造がわかりやすすぎて、オチが見え見えですが、いいんでしょうか。

(連続幼女誘拐事件と、若手キャリア課長の苦悩と、
 家庭問題と、新興宗教と、叙述です)


『ゼロの王国』鹿島田 真希
吉田青年の恋の物語?
トータルでおもしろかったけど、平均的に読むのが苦痛。

(宛名書きで生計を立てている無垢なんだかダメ人間なんだかわからん
 いろいろ危うい吉田青年が主人公の物語です。
 淡々と、深いようなそうでもないようなことが描かれていて
 結構おもしろいのですが、何しろ、ページ数が多いのです。
 途中から「そろそろどんでん返しないかな~」とか思いながら読んでました。
 ちなみにどんでん返しは無いです)


『カツラ美容室別室』山崎ナオコーラ
なんか一人称の「オレ」が似合わない主人公だなあ。という印象。
あと、会話のセリフも合ってない。あんな丁寧に会話しない。
会話に対して本文が雑。

(メモの内容が厳しいな……。
 まあ、でも、そういう感想を抱いたのでしょうがない)


『ミーナの行進』小川洋子
新聞に連載されていたお話しなので、怪しさとか毒は少な目。
『蒲公英草紙』を思い出す。

(第42回谷崎潤一郎賞受賞作。
 2009年5月のメモといってこいになってる。
 再読かなあ……。記憶に自信がなさすぎる)


『影武者徳川家康』隆慶一郎
(メモなし。
 隆慶一郎は、心底性に合わないのですが、
 週刊少年ジャンプで原哲夫の漫画版を読んでいたので
 その原作ってことで読了できました。
 お梶の方の塩の話しとか、よく覚えてます。
 そこそこ、おもしろく読みました)
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【読書メモ】2009年8月 ③

2018-09-04 13:11:59 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年8月 ③>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『エ/ン/ジ/ン』中島京子
お父さんが「猿人」っぽくて「厭人」な人という意味。
娘の容貌が気になる・・・

(この時は中島京子さんの魅力が
 イマイチわからなかったんですよね……。
 おかげで、直木賞受賞まで他作品をまったく読まなかった。
 もったいないことをしました……)


『利休にたずねよ』山本兼一
時をさかのぼる形式でいいのかなあと疑問に思いながら読んだ。
読み終えた後は、この構成でいいんだと思えた。
しかし利休の良さが、イマイチ、わからない。

(第140回直木賞受賞(2009)。
 千利休の切腹の日から時間を遡りながら、
 利休に関わる人々の一人称で語る構成。
 今までの「侘び寂び」イメージの利休ではなく
 自分の美学に対して頑なだったり、我が強かったり
 芸術家としての複雑な人間性が描かれていて新鮮ではありました。
 好感を持てる人物像かと言うと、うーむ、という感想だけど。
 小説としてはとても面白かった)


『陰日向に咲く』劇団ひとり
ダメな人のダメな行動がうますぎる。
繋がってない電話で妄想の友達としゃべるとか。

(けっこう好きでした。おもしろかった!
 しかし、特に受賞歴とかないんですね。残念……。
 もう一冊、小説は書いているようです。今度読んでみよう)


『迷宮百年の睡魔』森博嗣
『女王の百年密室』の続編。
前作の方が良かったなあ。

(百年シリーズとか、M&Rシリーズとか呼ばれているシリーズ小説。
 主人公ミチルとパートナーでウォーカロン(このシリーズ内における
 ヒューマノイドの呼称)のロイディが旅して事件に巻き込まれる
 ファンタジー的な物語。ちょっとディストピアっぽい世界観)


『冬のオペラ』北村 薫
名探偵と記述者の女性の話。
うーん、短編シリーズとしてどうかなあ。
お嬢様とベッキーさんもイマイチ良いと思えなかった。
「私」シリーズが良すぎるのか。うーん、イマイチ。

(名探偵・巫弓彦(かんなぎ ゆみひこ)が主人公の短編シリーズ。
 表題作を含む3篇で構成された一冊です。
 これ以降シリーズ化されていないようだし、
 まあ、そういうことでしょう)


『バルタザールの遍歴』佐藤 亜紀
デビュー作。28歳。私も今28歳。考えさせられる。

(ホント、考えさせられるわ……)
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