酒見賢一による孔明論『泣き虫弱虫諸葛孔明』を
文春文庫版で読んでいます。
ちなみに第壱部の感想を書いたときに勘違いしていましたが、
シリーズ全5冊です。すみません!!
第四部まではシンプルな表紙なのですが、
最終巻の第伍部だけ、ちょっとニュアンスのあるデザインになってます。
で、今回は第弐部読了。
この巻は、孔明出蘆から始まって、
中盤以降はほぼほぼ長坂坡(ちょうはんは)の戦い。
ようやく劉備軍に加わったということで、
劉備の登場頻度も高まったのですが
すごいギャグのオッサンっぷりです……。
何かと良い表情で男泣きをするし
「ダーッハッハッハ!!」と豪快に笑って泣くし、
魔性の魅力を垂れ流して数十万の民を巻き込む(そして泣く)し、
大丈夫かこのオッサン……。
しかし不思議なことに、読んでいるうちに爆笑しながらも
「後代にいろいろ下駄履かせられたけど、
真相はこんな感じなのかもしれないな……」
と思ってしまうんですね。
酒見マジックなのか。怖い。
なにはともあれ、今回も笑えます。
というかこの巻が一番ノリノリなようです。
私は通勤電車内を読書時間にあてているのですが、
すごい不意打ちで笑わされるし、
ついでに思い出し笑いも誘発するしで
読んでいる間大変でしたよ!それでも読み進めちゃうし!
酒見氏は、陳寿による『三國志』、裴松之の『三國志注』と
『三国志演義』(作者は歴史ファンタジー小説、と言い切っている。
で、そんなファンタジーである『三国志演義』、
基本は羅貫中が書いたと言われていますが
(羅貫中の劉備びいきも散々作者がくさしている)
嘉靖(かせい)本:入手可能な中で最も古い版本
毛宗崗(もうそうこう)本:改訂スタンダード版
などがあるそうです)など様々な三国志本の内容を丁寧に比べて、
実際に起きたことから、後世の創作や削除項目、解釈などを
わかりやすく説明してくれます。
って抜き書きしただけでも私の頭が混乱する。
それらを読んで比較して噛み砕いてくれる酒見先生、
ほんとにありがたい。
第弐部では、解釈しようがなかったりする部分に出くわすと
陳寿出てこい、とか、裴松之このやろう、的な感じで
作者も逆ギレし始めますが。
そういう意味でもキレのある楽しい巻です。
というわけで、
今回は曹操軍も動き出し、孫権の存在感も高まり、
それはそれで盛り上がって結構なのですが、
登場人物が一気に増えて、ますます漢字との戦い
(ルビをふれ!!!)に苦しみました。
人物よみがな一覧表とか、どこかに無いですかね……。
さらに劉備に関しては「漢」と書いて「おとこ」と読ませる汗臭さ!
というか、蜀漢(しょくかん)とか国名に関わる漢字なんだから、
まぎらわしい用法を増やさないでほしい。
もうね、ルビ振ろう?細やかにさ。
ところで劉備の言動がプリズンホテルの仲蔵親分に似てませんかね。
そんなことないか。
文春文庫版で読んでいます。
ちなみに第壱部の感想を書いたときに勘違いしていましたが、
シリーズ全5冊です。すみません!!
第四部まではシンプルな表紙なのですが、
最終巻の第伍部だけ、ちょっとニュアンスのあるデザインになってます。
で、今回は第弐部読了。
この巻は、孔明出蘆から始まって、
中盤以降はほぼほぼ長坂坡(ちょうはんは)の戦い。
ようやく劉備軍に加わったということで、
劉備の登場頻度も高まったのですが
すごいギャグのオッサンっぷりです……。
何かと良い表情で男泣きをするし
「ダーッハッハッハ!!」と豪快に笑って泣くし、
魔性の魅力を垂れ流して数十万の民を巻き込む(そして泣く)し、
大丈夫かこのオッサン……。
しかし不思議なことに、読んでいるうちに爆笑しながらも
「後代にいろいろ下駄履かせられたけど、
真相はこんな感じなのかもしれないな……」
と思ってしまうんですね。
酒見マジックなのか。怖い。
なにはともあれ、今回も笑えます。
というかこの巻が一番ノリノリなようです。
私は通勤電車内を読書時間にあてているのですが、
すごい不意打ちで笑わされるし、
ついでに思い出し笑いも誘発するしで
読んでいる間大変でしたよ!それでも読み進めちゃうし!
酒見氏は、陳寿による『三國志』、裴松之の『三國志注』と
『三国志演義』(作者は歴史ファンタジー小説、と言い切っている。
で、そんなファンタジーである『三国志演義』、
基本は羅貫中が書いたと言われていますが
(羅貫中の劉備びいきも散々作者がくさしている)
嘉靖(かせい)本:入手可能な中で最も古い版本
毛宗崗(もうそうこう)本:改訂スタンダード版
などがあるそうです)など様々な三国志本の内容を丁寧に比べて、
実際に起きたことから、後世の創作や削除項目、解釈などを
わかりやすく説明してくれます。
って抜き書きしただけでも私の頭が混乱する。
それらを読んで比較して噛み砕いてくれる酒見先生、
ほんとにありがたい。
第弐部では、解釈しようがなかったりする部分に出くわすと
陳寿出てこい、とか、裴松之このやろう、的な感じで
作者も逆ギレし始めますが。
そういう意味でもキレのある楽しい巻です。
というわけで、
今回は曹操軍も動き出し、孫権の存在感も高まり、
それはそれで盛り上がって結構なのですが、
登場人物が一気に増えて、ますます漢字との戦い
(ルビをふれ!!!)に苦しみました。
人物よみがな一覧表とか、どこかに無いですかね……。
さらに劉備に関しては「漢」と書いて「おとこ」と読ませる汗臭さ!
というか、蜀漢(しょくかん)とか国名に関わる漢字なんだから、
まぎらわしい用法を増やさないでほしい。
もうね、ルビ振ろう?細やかにさ。
ところで劉備の言動がプリズンホテルの仲蔵親分に似てませんかね。
そんなことないか。
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