思惟石

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銀河ヒッチハイク・ガイド

2017-01-18 17:58:55 | 日記
読んだのはだいぶ前だけれど、
「銀河ヒッチハイク・ガイド」が面白いですよ!
と声を大にして言っておきたいので、言っておきます。

著者はダグラス・アダムスという脚本家で、
もともとラジオドラマだった作品の小説化です。

私は文学のジャンルとか詳しくないのですが、
分類上は、スラップスティックSFシリーズ
と言われているそうです(スラップスティックはドタバタ喜劇の意味)。
ちなみに大森望によると
「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」
だそうですが、本当にすばらしいバカSF!
そもそも三部作と言われているのに
5作出ているあたりからして、ふざけてますよね。

この小説の土台に、
「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」
という深淵な問いがあり、
スーパーコンピュータ「ディープ・ソート」が750万年かけて
その答えを導き出すという気が遠くなるような設定があるんですが。
グーグルで検索できるらしいですね。
すごいなグーグル。

基本的にふざけた話しなんですが、
表現としてはシュールな言い回しや哲学的な難解な言語、
宇宙的数学的物理学的なそれっぽい表現が多用されているので、
翻訳が大変だったのではなかろうか、と。余計なお世話ですが。

とはいえ読みやすいし、惹き込まれる文章だし、
理解しにくいとこは狙ってそうしている感じ。
宇宙学的な間違いが多々あるという意見もあるらしいのですが、
そんなディープな知識の正しさよりも小説の愉しさを味わいたい
いち読書人としては、良訳だと思います!

なにはともあれ、なんかすごい。
人間は知能が低いことがよくわかりました。
宇宙規模で見渡しても知能の高い生物なんかいない
ということもよくわかりました。

要するにおもしろかった。
コメント
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