思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2008年12月

2018-06-19 16:39:54 | 【読書メモ】2008年
<2008年12月>
『北方謙三 水滸伝』(全17巻)キャンペーン中だったので、
それ以外のタイトルが少ないですね。
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『図書館戦争』有川浩
ライトノベル出身らしい軽い文章だけど、軽すぎないのが良い。
設定がおもしろかったです。

(これ、初・有川浩作品だったと思います。
 「図書館の自由に関する宣言」と「メディア良化委員会の検閲」
との戦いって発想が、斬新で面白いなあと思いました。
子どもの頃から図書館が大好きだったので、
他人事じゃない感がありました。一方的に)


『ユージニア』恩田陸
マルホランドドライブっぽい?
わかりにくいのが美学のようで、「ユージニア 解説」で検索したら
「無粋である」みたいなコメントページばかり出る。
理解できなくてもうしわけない。

(旧家の大量毒殺事件の真相はいかに、的なやつ。
 恩田陸あるあるですが、なんか、そこそこ楽しく読了するのですが
いまいちスッキリしないんですよね……。
で、また懲りずに他作品を読むというスパイラル)


『しゃばけ』畠中恵
ドラマのメイキング番組を見ていたので、そのイメージで読んだ。
妖が予想を裏切るへなちょこで、いい。

(やなりが可愛いですよね)
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【読書メモ】2008年10月~11月

2018-06-07 16:29:28 | 【読書メモ】2008年
<2008年10月~11月>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『100年の孤独』ガルシア・マルケス
おもしろかった。ずっと読みたかったから、
今、読んでおけて良かった。
本当は大学生くらいで読むのがいいと思う。

(ホント、おもしろかったです。
 別に大人が読んでも良いと思います。いつ読もうがおもしろいと思う)


『吉原御免状』隆慶一郎
男のエンタメだと思う。
これ、本当におもしろいのだろうか?
人物描写できてるんだろうか?
都合良すぎないだろうか?疑問しかない。

(この人、苦手)


『パーカー・パイン登場』アガサ・クリスティ
(メモなし。
 あまり印象に残ってないなあ……。
 灰色の脳細胞の人(ポアロ)と曖昧になっていましたが、
 パイン氏は人生相談所の人でした)

『三銃士』アレクサンドル・デュマ(大デュマ)
アニメよりおもしろかった。当然か。
ミレディみたいな強烈なキャラクターは良いですね。

(アニメって!懐かしいな!!年齢がバレるな!!!
 ちなみに『アニメ三銃士』です。アラミスが女性になってます。
 原作を読んでいて、アラミスの性別が気になってしょうがなかったですが、
 もちろん男性でした)


『十二人の手紙』井上ひさし
(メモなし。
 手紙形式で綴られた短編集)


『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎
『陽気なギャングが地球を回す』の続編。
短編をまとめなおしたものらしく、
途中で消えたエピソードもあるけど、おもしろかった。


『凍える牙』乃南アサ
(メモなし。
 第115回直木賞/1996年。
 乃南アサは『幸福な朝食』とこれしか読んだことない。
 『幸福な朝食』の記憶は『幸福な食卓』(瀬尾まいこ)の
 素晴らしさにかき消されており
 『凍える牙』は『RIKO-女神の永遠』(柴田よしき)と記憶が混同して
 白バイに乗って不倫している女刑事のイメージになっている。
 ちなみに『RIKO』はまったくおもしろくない)


『ベーコン』井上荒野(あれの)
井上光晴の長女。というが、井上光晴を寡聞にして知らない。


『体は全部知っている』吉本 ばなな
(メモなし)

『北方謙三 水滸伝』北方謙三
自分の名前をタイトルに冠するところがこの人らしい。
小説としてとてもおもしろいけど、全17巻中、まだ2巻。
読破できるか自信ない……。

(この後、3か月くらい、粛々と水滸伝月間。
 無事に読了したし、おもしろかった!
 しかし『楊令伝』までは行けなかった……)
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【読書メモ】2008年9月

2018-06-03 09:52:59 | 【読書メモ】2008年
<2008年9月>
会社に入って初めての勢いで、一週間の休暇を取り
モルジブに行きました。
社畜が慣れないことをしたので、
前半は謎の腹痛に襲われていたのが良い思い出。
今では堂々と休むし、さぼる。
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『ティファニーで朝食を』カポーティ
主人公のイメージがオードリーの映画と違ったなあ、
と思ったけど、小説としておもしろかった。
蓮っ葉なヒロインがかわいい。


『続巷説百物語』京極夏彦
分厚い。

(まったくもって同感である)


『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』中野京子
光文社新書。モルジブで読んだ。
歴史がわかりやすく噛み砕かれていて面白い。


『お菓子と麦酒』モーム
『月と6ペンス』の作家。一人称に関する説が印象的。
ティファニーのヒロインよりこっちの方が魅力的だと思う。

(上記2冊は、バカンス用に成田空港で買った気が。
 モームはタイトルがバカンスっぽいよね!と短絡的に思った次第)


『ホテルアイリス』小川洋子
どう読み込んでも貧乏臭くて寂れた街が舞台なのだけど、
楽園ぽいタイトルと文章で、なんとなく魅力的に思える不思議。


『盤上の敵』北村薫
「読んで不愉快になったという人もいるので、万人にお薦めしません」
という最初にの挨拶がずるい。

(実際、不愉快になりました。
 北村薫らしさを求める人には、絶対おススメしない作品)


『明日の記憶』荻原浩
若年性アルツハイマーも恐いけど、うつ病も恐い。

(この小説は、49歳の働き盛りで若年性アルツハイマーにかかった
 営業マンのお話し。うつ病はまったく関係ありません。
 休暇明けで、私のテンションが低かったのであろう)


『父の詫び状』向田邦子
すごくいい!!

(最近読んだ『〆切本』というアンソロで向田邦子の
 酷い〆切破りエピソードが出ていて、まあ、作品は関係ないけど、
 なんか、あまり好ましい人とは思えなくなってしまった)


『文士と姦通』川西政明
身勝手な文士のエピソードがてんこ盛りで、
けっこう腹が立った。白樺派はやっぱりダメ男ばかりだ。

(どうでも良いけど、白樺派って、字面から華奢で清潔っぽい
 イメージないですか?どっちかというとワイルドで武闘派で
 ついでにご長寿でビックリしませんか。私はビックリしました。
 太宰治と志賀直也のバトルとか……)


『新釈 走れメロス』森見 登美彦
イマイチ。走れメロスだけかな。他は、特には。
これ読んで原作を読もうという人はいないと思う。

(我ながら、くされ京大生でない作品に厳しいなあ……)


『山椒魚・夜更けと梅の花』井伏鱒二
山椒魚の、狭い場所に閉じ込められる恐怖感がリアルで恐かった。
西郷隆盛の肖像画をモナリザと間違える
アイルランド人のエピソードがおもしろい。


『戯作者銘々伝』井上ひさし
(メモなし。
 為永春水、恋川春町、式亭三馬、山東京伝など、
 江戸時代の戯作者12名を描いた短編集。
 ぜんぜん記憶に無いし、すごく面白そうなので再読したいのだが、
 案の定、手元にない……)


『容疑者xの献身』東野圭吾
(メモなし。
 私が言うまでもないですが、おもしろかったです。
 第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞(2005年)。
 しかし、ガリレオシリーズ3冊目にして、
 なんというか、湯川先生が完全に福山雅治になったな……
 とも思いました。佐野史郎、好きなんだけど……。
 私は原作版の容疑者Xの心情に結構共感や理解を覚えたのですが、
 映画(観てない)では堤真一だったらしい……って……おーい……)
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【読書メモ】2008年8月

2018-05-25 14:57:35 | 【読書メモ】2008年
<2008年8月>
この頃の手帳を見返したら、
当然のように土日にも仕事の予定やタスクが入っていて
うわあ……って思いました。
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『探偵ガリレオ』東野圭吾
面白くてあっという間に読み終わる。
長さも調度良い掌編。
ただ、すぐ読み終わるので買うと損した気になる。

(ガリレオシリーズの1冊目ですね。
 初版は1998年で、月9ドラマ化が2007年。
 確かこの頃、映画『容疑者Xの献身』の公開に合わせて
 ドラマの再放送をしていたのでした。
 チラッと観て、原作に興味を持った記憶が。
 理系ネタや、何かと実験したがる湯川准教授がおもしろくて好きです。
 こちらのあとがきで作者が、湯川先生のイメージは
 俳優の佐野史郎氏と書かれていて、私もそれに賛成なんですが、
 シリーズが進むごとに、小説内の湯川先生が福山雅治に寄っていく印象が
 すごいんですが。作者……)


『予知夢』東野圭吾
あっという間に読み終わった。
やはり買って損した気になった。

(誉めてます)


『御馳走帖』内田百間(門構えに月)
(メモなし。
 食いしん坊先生の、食にまつわるエッセー集。
 古き良き昭和って感じの風物が良い感じです。
 食堂車って乗ったことないなあ。憧れます。
 戦中の食べたいものを食べられない時期に書いた
 「餓鬼道肴蔬目録」は、ただ食べたいものを
 書き出してるだけなんですが、
 戦争反対!!!という気分になる)


『きつねのはなし』森見 登美彦
初めて京大生の恋と引きこもりの物語じゃないお話しだ!
と思ってワクワクして読みました。
表題作は良かった。あとの3篇はイマイチ……。

(この頃の私は、登美彦氏の魅力=くされ京大生としか
 捉えられていませんね。ふふふ、まだまだです。
 と、偉そうに自己批判してみる)
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【読書メモ】2008年7月

2018-05-21 10:35:49 | 【読書メモ】2008年
<2008年7月>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『少女七竈と七人の可愛そうな大人』桜庭一樹
もっと暗い話かと思っていたので、結構かるく楽しく読めた。
七竈は自分が呪っているほど美しすぎないんじゃなかろうかと、
読者が読んでるうちに思えるように計算さてれるのかも。

(「たいへん遺憾ながら、美しく生まれついてしまった」という
 ちょっと変な美少女七竈(ななかまど)と
 その友人のやっぱりちょっと変な美少年雪風と
 その他奇人変人のお話しです。
 さすが桜庭一樹と言った感じに、全員、ちょっと変。
 ちょっと愛しい。けっこうおもしろい。
 ちなみに読書メモを整理する以前の2006年に
 『赤朽葉家の伝説』を読んでいます。
 桜庭作品の中ではこれが最もおもしろいと思う)


『熊を放つ』ジョン・アーヴィング
村上春樹訳だったので読んだんですが、
良さがいまいち分からなかった。
読みやすかったけど、動物園偵察の章がもったりしてたな。

(『ガープの世界』『ホテル・ニューハンプシャー』でおなじみ(らしい)
 アーヴィングのデビュー作です。
 大学生のジギーとグラフがウィーンで出会い、
 バイクに乗って旅をする青春?青臭い?小説。
 上下巻で結構なページ数があります。
 途中で放り出さなかった自分を誉めたい)


『アラビアの夜の種族』古川日出男
既存の物語の邦訳という体裁で作っている完全なオリジナル。
こんだけのスケールを一人の作家が書けるものか。すごい。
めちゃくちゃボリュームがあったけど、それでいいんだと思う。
全編通して楽しめた。
楽しかった!

(これはホントに傑作!おもしろかった!
 読んでいた数日間の多幸感!!!)


『わが心臓の痛み』マイクル・コナリー
元FBI捜査官が犯罪捜査に乗り出す、という話。
主人公の隣人が松本清張の『砂の器』
(英語版だと『今西刑事調査す』とかいう題名になってた)
を読んでいるのが良かった。

(主人公は心臓移植手術を受けてFBIを引退したマッケイレブ。
 私のポンコツ脳内で、ボッシュ・シリーズのボッシュ刑事と
 記憶が混同されていました。
 ちなみにボッシュ・シリーズにも登場します)
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