中島京子さん、遠い昔に「エンジン」を読んで、
イマイチだなあ…と思っていたのです。
私の目が、底なしの節穴だったわけです。
『桐畑家の縁談』でおっと思って
『小さいおうち』でこれはやばいと思って
『平成大家族』を読みました。
やばい。
すごい面白い。
作品としても良いですが、
作家としての相性が、どんぴしゃです。
『エンジン』を読んだ当時の自分をぶん殴りたい。
既読の作品内では『平成大家族』がぶっちぎりで
おもしろいと思います。
家族のすったもんだの物語なんですが、
飄々とした語りで、笑えるし、愛しい。
私は10代の物語ってのが鳥肌がでるくらい嫌いなんですが、
中学生のさとるくんの章は、すごく温かい気持ちで読めたし、
灰色の過去しか持たない私も励まされる内容でした。
なによりも良かったのは、最終章。
一家の主人である龍太郎が、家族のあれこれを描こうとするのですが
「吾輩は猫ではない」という言葉に全てが凝縮されているというか。
猫以下って、きづいちゃったね!おとうさん!!
というコミカルさと、
文学的なクライマックスというか。
うむ、良かった。楽しかった。
現役作家さんで、全作読むよ!新作楽しみ!
という人が増えるのはうれしい極みですね。
イマイチだなあ…と思っていたのです。
私の目が、底なしの節穴だったわけです。
『桐畑家の縁談』でおっと思って
『小さいおうち』でこれはやばいと思って
『平成大家族』を読みました。
やばい。
すごい面白い。
作品としても良いですが、
作家としての相性が、どんぴしゃです。
『エンジン』を読んだ当時の自分をぶん殴りたい。
既読の作品内では『平成大家族』がぶっちぎりで
おもしろいと思います。
家族のすったもんだの物語なんですが、
飄々とした語りで、笑えるし、愛しい。
私は10代の物語ってのが鳥肌がでるくらい嫌いなんですが、
中学生のさとるくんの章は、すごく温かい気持ちで読めたし、
灰色の過去しか持たない私も励まされる内容でした。
なによりも良かったのは、最終章。
一家の主人である龍太郎が、家族のあれこれを描こうとするのですが
「吾輩は猫ではない」という言葉に全てが凝縮されているというか。
猫以下って、きづいちゃったね!おとうさん!!
というコミカルさと、
文学的なクライマックスというか。
うむ、良かった。楽しかった。
現役作家さんで、全作読むよ!新作楽しみ!
という人が増えるのはうれしい極みですね。
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