『ゴールデンカムイ』野田サトル

『ゴールデンカムイ』野田サトル

最終シリーズ突入記念とかで、
既刊26巻と最新話までが無料公開だったのです。
（9月17日までらしいです。未読の人は急いで！）
太っ腹すぎ！！

登場人物が（アシリパさん以外）全員、あますことなく、
悪党＆変態で、ほんと清々しい。
清々しすぎてなぜか元気をもらえるのが、本当に凄い。
（この後に読んだ”悪徳弁護士”が主人公の小説の感想が
　「甘っちょろ！！！」になってしまった笑）

ものすごいパワーのある作品だった。
すごく大変だった時期にパワーをもらいました。
ありがとうございました。

作中のオマージュネタも凄いですよね。
最後の晩餐も好きだけど、「イヌで来た」がすごく好き。
永倉新八のクソジジイっぷりも好き。

『高熱隧道』吉村昭

『高熱隧道』吉村昭

昭和11年8月着工、昭和15年11月完工の
黒部第三発電所トンネル工事の様子を
事実をベースに描いた作品。

長編ノンフィクション小説と銘打たれているけれど、
登場人物とゼネコン「佐川組」はフィクションらしい。

とはいえ完成までの様々な困難＆災害、
異様な高熱（岩肌166度ってなんだそれ）環境下での工事、
ダイナマイトの自然発火、
泡（ほう）雪崩というレア自然現象。
事件だらけだな！！と思うけれど、どれも事実らしい。

綿密な取材の元で描かれたすごい小説。
完成までの死者は300人以上。
途方もない。