思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

『熱帯』の読書メモがなかった

2022-09-16 16:21:28 | 森見登美彦
ふと思い立って
森見登美彦の『熱帯』を読んだメモを見ようと思ったら、
ないんだなこれが。

大元の読書メモに書き忘れたのでしょう。
忘れちゃうんだよね、脳ポン(脳がポンコツ)だから…。
そうなるとブログにも更新されない
(いつもメモを見て書いてます)。
私の読書が「無かった」ことになってる!切ない!

と思って悲しくなったのですが、
読書と関係ないつぶやきしかしてない
ツイッターに形跡が残ってました。
おお。

Amazonの『熱帯』の書籍ページが消えてたけど
ブクログにはあったぞ〜、と。



というわけで『熱帯』を読んだのは
2021年4月だと判明。
良かったですね。
メモしろ!

それはさておき、そもそも『熱帯』は
Amazon内の文学ページ(?)である
MATOGROSSO(マトグロッソ)
で2010年頃に連載されてた小説です。
新作じゃ〜!と思って、毎週木曜の更新を待ってたのを
覚えています。
WEB小説の基本形である横書き&モニターで
読みにくいな〜!と思ったのも、覚えてます。
(いまだに読書は紙派です)

で、第3章あたりで連載中断したんですよね。
無事に書籍化されたのは2018年。
私は読むまでに3年ほど熟成させて2021年に読んだので
足掛け10年での読了です。
満足である。
メモ忘れてるけど。

一応補足すると、『熱帯』は
小説内小説『熱帯』とその作者・佐山尚一の謎を追いつつ
物語がどんどん入子になりつつ
森見的『千夜一夜物語』オマージュしつつ
今回もダルマが出たねと思いつつ
今回は箱庭というより箱ワールドというか、広かったな、と思いつつ
やっぱり森見登美彦のこと好きだな!という小説です。
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森見登美彦『太陽の塔』何度読んでも良いな!

2019-08-20 15:55:39 | 森見登美彦
ひさしぶりに読み直しました。
森見登美彦『太陽の塔』。
ちなみに我が家には二冊あります。
鑑賞用と保存用…というわけではなく、
脳みそがポンコツなので、うっかり二冊買ってしまっただけです。

いやあ、作者のデビュー作にして、
なんかいろいろと完成してますよね。
何度読んでも凄いなあと思う。
あと、笑える。

腐れ大学生のくだらない現実と妄想の日々を、
なんとも高尚な文章で詭弁を弄して綴っているのです。
面白くないわけがないよね!

ちなみに主人公の友人・飾磨(しかま)大輝は、
実在の友人がモデルとのこと。
妄想エッセイ『美女と竹林』の明石氏でもあります。
実名が垣間見えそうなネーミングである。

某雑誌で仮称・明石氏として、作者との対談に登場してましたね。
作中の「夢玉」のエピソードも
(なんてくだらない夢だ!って、他人の夢に何てこと言うんだ。至言)
友人の失恋に対する余剰エピソードも
(キミの不幸によって余った幸福は俺がもらう!的な。至言)、
明石氏(仮)の実際の言動らしいです。
さすが京大。
変人エピソードに事欠かないな。
(誉めてます)
(うらやましいです)

物語としてのバランスは『夜は短し歩けよ乙女』の方が
良いとは思いますし、
腐れ大学生っぷりでは『四畳半神話大系』の方が
極めていると思います。
どちらかというと『太陽の塔』は男汁が濃厚すぎて、
水尾さん(ヒロイン)の印象がちょっと薄めですよね。
そのせいか不明ですが、
“失恋した若しくはこれから失恋する予定のすべての男に捧ぐ”
的な煽りが使われがちですが、
大丈夫です女子にも捧げられてます私は大好きです!

森見作品に出会ったとき、
同時代にこんな作家がいるという事実に
なんつうか、大げさかもしれませんが、私は感動しました。

遠~い昔、私がハタチ前後だったころに
村上春樹作品に出会って、
自分が生きているよりもひと昔前の
東京で暮らす大学生の空気感みたいなものに
物凄く憧れを抱いたものでした。

が、森見氏は、同世代なのです。
私は京都には住んだことないけど、
学生時代は6畳間で下宿もしてまして。
なんかこう、
自分が何者にもなれない焦燥に潰されそうになりながら
四畳半単位の狭い世界で詭弁を弄して自己肯定しようと
もがく日々というかね、もろもろの汁がね、
もうね、他人事じゃない。

私が男性だったら、他人事じゃなさすぎて恥ずかしくて
読み直せないレベルかもしれません。
(個人的に『コマドリさんのこと』は、そんな感じである)
そんな仮定には、まあ、意味はないわけで。
私は何度でも読むし、同時代に生きてて良かったと
しみじみ思うのみなのです。
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森見作品、二作。

2016-05-26 11:45:23 | 森見登美彦
なんだか仕事が忙しいなあ…
なんて思っていたら、前回から3ヶ月も空いていた。

そりゃ、でっかい広告バナーも出るってなものです。

ここ最近は体調不良から復帰なさった
森見登美彦作品を読んでいました。
「聖なる怠け者の冒険」と「二代目の帰朝」。
出版からタイムラグあるけど。

前者の主人公・小和田くんのイラストが、
なんだかすごくコレジャナイ感満載なのですが。
あとがきとかインタビューとか読んでみると
新聞連載時とはまったくストーリーが異なるらしく、
どうも小和田くんの性格もちょっと違うらしい。

うーん、朝日新聞を購読しておくべきだったな…。

作者が気に入らなくてまったく書き直したくらいだから、
連載時のオリジナルはもう読めないのでしょうね。
残念。

後者は相変わらずふはふはしてて面白かったです。
矢二郎にいさんが井戸から出てきて良かったよかった。
(以下、三行だけ、「聖なる~」のネタバレっぽいこと書きますよ)

矢二郎兄さん浦本探偵説ってのが一部愛読者の方々の間で
あるらしくて、なるほどなあって私は腑に落ちました。
「そうだったらいいな」に一票。


森見小説を読んでいると、京大ってほんとに自由な校風というか
頭いいバカだなあと思ってしまいます。
(今回はあまり腐れ大学生関係ない小説ですが)

とか思いながら、よくよく考えたら
職場の周辺とか飲み友達に、結構いるわ。京大卒。
そして結構前にも書いたけど、面白ヘンテコな人多いわ。現実。

先日、会社の先輩から
「履修登録がないから、期末に先輩からもらったレポートを
 その授業に出せば単位がもらえる」
「というか、レポートすら出さなかったのに単位がもらえた」
という夢のような話しを聞いたのでした。

もちろん、すべき勉強や研究はしてる人たちですけど。

いいなあと羨ましがっていたら、
「おかげでいまだに
 単位を数え間違えて卒業できないという夢を見る」と。

大丈夫です先輩。
それ、ふつうに履修登録がんばって単位をとって卒業した
ふつうの大卒である私も見る夢です!
あと、卒論が通ってなかったていう夢もいまだに見ます!
こわい!

ああ、だらだらとズレた話しを書いてしまった。
まあいいか。
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