線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

梅の香に酔う~梅林公園のD51-470~

2007年03月04日 23時01分22秒 | 鉄道
旧名鉄美濃町線梅林電停の北にある、梅林公園。
今の時期は、園内に植えられた梅の花が咲き乱れています。
ここに、D51 470号機が保存されています。
小さい頃には、毎年梅の季節になると親に連れられてきたものでした。

毎日8:30~16:30の間、柵が開放され、運転台に入ったり間近で眺めたりすることが出来ます。
入ってみます。


屋台も出ている公園にたたずむ、D51 470号機。

機関車のそばの展示によりますと、現在「ぎふ梅林公園D51 470を守る会」さんによって
整備活動が行われているとのことです。

ホームページも開設されています。
『梅林号とSL保存に燃える人たち』

ホームページの内容を参考にさせて頂きまして、このD51 470のプロフィールについて少し。

D51 470号機(以下470)は、昭和15年に国鉄大宮工場で製造されました。
平、高崎、上諏訪、厚狭、長門と渡り歩き、昭和49年に廃車。
岐阜とはあまり縁の無い機関車なのですが、文化財としての価値を認められ、昭和49年5月、
梅林公園へやってきました。
それから30年。荒廃した時期もあったそうですが、2004年に守る会が発足。
上屋根も設置され、私が小さい頃とは見違える状態になりました。

車両を見ていきます。

鷲のエンブレムが付いています。実際、現役時代につけていたことがあったそうです。


運転室の中へ入ることもできます。小さい子がヨチヨチのぼるには、少し危ないかな。


運転台。機械がそこらじゅうにあります。
装置一つを動かすだけでも力が要りそう。昔の苦労がしのばれます。


運転席に座り、窓から見るとこんな感じです。梅の花が咲き誇っています。

現役時代は、厳しい目つきでこの窓を機関士さんは見ていたのでしょうね。

保存会の方々の手によって、綺麗に整備され余生を送っているD51-470。
岐阜600V線の廃線跡めぐりをされる時など、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?