若い時にはほとんど使用しなかったカイロですが、高齢化に伴う前立腺肥大で頻尿気味になり、少しでも体を温めたいと思い、冬場には使い捨てカイロを欠かせない定番品として愛用するようになりましたが、このカイロに関する話題です。
(1)カイロの歴史
・昔から人々は冬場の寒さを少しでも和らげようと努力したようで、江戸時代に石を温めて懐に入れた「温石(おんじゃく)」といわれるものを使用していたようですし、その後、明治時代には麻穀や炭粉を容器の中で燃やす「懐炉灰(かいろはい)」、大正~昭和時代になるとベンジンを気化させて燃やす「ベンジン懐炉」が使われるようになりました。
私たちの学生時代も「カイロ」といえばこの「ベンジン懐炉」でした。
因みに、現在では「カイロ」という片仮名が一般的になりましたが、元々は漢字で「懐炉」と書いていた日本で使われていた暖房具でした。
・そして1970年代になり、日本のメーカーにより現在使用しているいわゆる「使い捨てカイロ」が開発され普及するようになり、現在では海外での使用も増えているようです。
電気もガスも火も使わず、袋から出すだけで長時間ポッカポカ・・・よく考えると、これってちょっとスゴイ発明ですよね。
(2)「使い捨てカイロ」を長時間使う方法
・さて、このコラムを書くようになったきっかけですが、同じくカイロを愛用している友人から、「使い捨てカイロは、使った後でも空気に触れないように密封した袋に入れておくと、繰り返して使える」という体験談を聞いたことです。
・私は、本来は就寝時にフトンの中で使っており(この使用法は、カイロの高温化や低温やけどを防ぐために本来は禁じられているので、タオルでくるんで体には触れないようにするなど充分に配慮しています)、起床してからは使用していませんので、1回の使用時間は約8時間です。
・24時間使用可能なタイプなので、勿体ないと思っていただけに、この話を聞いて早速試してみました。
起床時に、使っていたカイロを生鮮品保存用のチャック付のポリ袋に入れて、なるべく空気を抜いた状態にして、そのまま保管。
その夜の就寝時に、袋から出して使用しましたが、噂通りに効果は全く変わりません。
更に惜しくなって、もう1日これを繰り返し、延べ3回で24時間ほど使用することが出来ましたが、さすがに最終時には少し温度が下がっているような気がしました。
正に友人から聞いた通りで、随分と得したような気持でした。(まさ)
私が使っているカイロ
このようにチャック付きの密封袋で保管