老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

余り知られていない京都の紅葉  その④  雲龍院

2019年12月05日 19時48分39秒 | 旅行/色々な風景
最後の訪問先は、真言宗泉涌寺派の別格本山寺院である雲龍院です。

この寺院は、南北朝時代に北朝の後光厳天皇の勅願により、竹巌聖皐を開山として応安5年(1372年)に龍華院と共に創建され、後円融天皇、後小松天皇、称光天皇など皇室の帰依を受けて発展したとされる。
文明2年(1470年)には応仁の乱の余波を受けて全焼し、後光厳天皇、後円融天皇の尊像を残すのみとなるほどの被害を被ったが、江戸時代初期、如周宗師が隣接する後円融天皇縁の龍華院を併合し、その後皇室との関係はより深いものになり、他の塔頭と同じく泉涌寺山内にありながら別格本山という高い寺格が与えられている

寺院そのものはそれほど大きくなく、また豪華さもありませんが、何ともいえず落ち着いた感じで、庭園もどちらかと言えば質素な感じがします。

最近この寺院が有名になったのは、窓や障子から見える見事な景色が写真やSNSを通じて広く知られるようになったからでしょう。


尚、本山になる泉涌寺 (せんにゅうじ)は、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以降幕末の孝明天皇に至る歴代天皇・皇族の陵墓があり、皇室の菩提寺として御寺(みてら)と呼ばれており、今回私が雲龍院を訪れた2日ほど後に、天皇・皇后両陛下が泉涌寺を訪問されて歴代天皇の陵墓に即位のご報告をされた由をTVで知りました。(まさ)


山門

燈篭。最後の将軍である徳側慶喜の寄進したもの

勅使門。(龍華殿から見る)

龍華殿の扁額

庭園
 
同上 

同上
 
同上
 
同上

同上 

水琴窟 菊の紋章になっています

れんげの間 しきしの風景。4つの窓からの景色が非常に印象的です

同上 燈篭とカエデ

悟りの間 悟りの窓

同上

悟りの間 五色の紅葉

同上

泉涌寺。山門から本堂を見る